第2位
隣のお姉さん
制作・にくきゅう(1998)
種別・恋愛SLG
フィニッシュ・顔10:口2幼い日の記憶に刻まれた憧れのあの人。もう一度出会いたい。そしてボクの童貞をささげるんだあ〜!という筋の恋愛・バイオレンス(?)・アドベンチャー。
シャープペンシル+ボールペンでシャーボ。
クリーム+トラフィック+ファミリーでブラインド・フェイス。
シーゴラス+イカルス星人+バラバ+ベムスター+レッドキング+ハンザギラン+キングキラブでタイラント。色んなモノを組み合わせて更に良いものを作り出そうとする試みは絶えず行われて来ました。剣乃ゆきひろ+エルフの「YU−NO」等、それはエロゲの世界も例外ではありません。
そして!驚くべきことにSCOOP+メイビー+フォスターという汁ゲ3大ブランドをかけ合わせるという前人未踏というか誰もやらないだろうと思われた取り組みに挑んだ作品があったのだ!!!!!それがこれ。 この「隣のお姉さん」は、「カオスQUEEN」のところで書いた汁ゲ軍団のそれぞれのウリ、フォスターの2流エロボイス、SCOOPのCGと汁、メイビーのラブエロ、この3つを足して更に3で割らないようなゲームです。イエイ!
(1)メイビーの部分
にくきゅうと言えば中途半端な鬼畜ゲームのイメージがあったし、「無垢」「無垢弐」がつまらなかったのではっきり言って軽く見てた。でも「めい・King」がかなりウケがよかったように、ここは日進月歩の勢いで伸びてきた。
といっても肝心のストーリーはあんまり伸びてないようですが。この話は正統派な恋愛ものの部分と個性的な脇役や主人公の貞操を絶えず狙っているモンスターキャラ達のコミカルな部分を織り交ぜて構成してあるんですが、キャラ配分のバランスがなってない。作ってる側は「お腹を抱えて笑った後、ホロリとしてもらおうか」という意図なんでしょうが、脇役たちがあまりにも負の明るさを振りまきすぎていて、結果バカゲーにしか見えないという残念なことになっています。
さらにゲームシステムも全然良くない。重いし、ゲーム中かなりかったるい移動を強いられる。「UP!」や「おきらくHEAVEN」のようなウザさ。しかもご丁寧に3段階の難易度が用意してあってそんなダルダルゲームを何度もやれと無理強いしてくる。大体、すぐにプログラムが落ちる。これは問題外。ま、作りそのものはWINゲーらしく出来ていてメイビーの1000倍は凝ってるが。ちゃんとメッセージスキップも出来るし。回想モードあるし。
(2)SCOOPの部分
Hシーンに関しては、エロエロです。Hだけなら、ここ2,3年のエロゲで最高の出来。しかも鬼畜は全くなし。エロゲならどんなテーマであろうともこのぐらいはやって欲しい。白眉は(多分)トゥルーヒロインの今日子。ハッピーエンドではマドンナ的な存在にふさわしい感動的なベッドシーンを演じながら、バッドエンドでは一転主人公を誘惑しまくって汁にまみれるというこの落差。こういうセンス最高。
CGもキャラデザ・作画ともに文句なし。汁も大量。にくきゅうは必ずし汁を入れてくるけど、ここは結構マニア心(?)わかってる感じやね。2段フィニッシュはもちろんやけど、本番シーン前に顔射があったら次の挿入シーンでも汁が顔についたままにしてあるという粋なはからい。CGの塗りや汁の描写がスクープによく似てる。でもこっちの方がより質感に気を使っている感じだ。こういう部分は前作の「めい・KING」でも良かったが更に磨きが掛かってかなりのレベルにまで達している。ナイスですね〜。ましてHシーンのテキストはSCOOPなんかハナクソに思えるほどの濃厚さ。全日本プロレスのように熱く、長く、楽しい濡れ場が堪能できますわ。
(3)フォスターの部分
そして声優はフォスターばり。声がややこもっていて2流演技という感じがそっくり。2流っても「無垢弐」の卒倒するほどのヘタクソヴォイスに比べたら瞠目すべき進歩ですわ。当然、かなりエロいこと言ってくれます。例えば「濃いの飲ませて〜」とか「か、顔にかけてぇ〜」とか「すっごくカタくて、大きい・・・。それにピクピクしてる」とかラリったセリフ言って欲しい人たちいますよね!?もう連発です。特にチンチンと汁に関しての描写を熱心にしてくれるので楽しめまっせ。ただ、音質にかなりムラがあるのが残念。蓄音機のような音質になる時もあって、シンドかったぞ。
確かに最高のゲームではない。しかし最高のエロゲームです。ウチのHPなんかに来ているすれっからしの汁ゲーマー諸君、このゲームは絶対に買いましょう。世の中の評判なんかは気にしないでよろしい。これはいい。実はボクはこのゲーム、コンプどころかENDも数個しか見てません。それでも回想モードだけでもかなり楽しめた。これで後は声優のレベルを上げて、アニメを入れてくれたらもうパーフェクト(あ、できたらストーリーもね)。でもこの伸びしろがあるというところがまた楽しみだ。次の作品はどうなんだ〜?
しかし、これがラブエスを押さえていいのかなあ。段々バカゲーの比率が高くなってきてるような・・・。