第1位第2位第3位第4位第5位第6位第7位
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もうすぐベストテン!
−その1−
第11位−第15位


第15位
ひいらぎ荘
〜同じ屋根の下で〜

制作・PiAS(1999)
種別・ADV
フィニッシュ・顔2:口5

頼まれればどんなことでもやってのける「何でも屋」の主人公。彼が赴いたのは大正時代に建てられた洋館を改修したアパート、「ひいらぎ荘」。依頼はそこに住む6人の女性を追い出すこと。果たして・・・。

確かに「裸唇」ではボロクソにいいましたよ、オレは。メイビートゥルースを更にモッサクしたよう出来やったし、もうここの作品は買わんな、と思っていた。で、しばらく忘れていたら何本か作品出してたみたい。この作品は今のところの最新作。当然、テンションゼロで始めたんだけど、

結構いいやんけ。いや、はっきり言って驚き。う〜ん。

女の子を一人一人落としていって話を進めていく今時珍しい一本道のADV。選択肢は分岐ではなくてゲームオーバーにつながってる。まあ、かなり古典的というか化石的なゲームシステム。「天使達の午後」みたいだね。でも一人ずつの女の子とだけ向かいあってればいいシステムのお陰で「裸唇」では中途半端そのものだったキャラ立てが大幅に改善されている。はっきりいってCGも含めて女の子かわいい。ストーリーもかなりまともで、少なくともテキストを読む気にはなる。バカ演出がちょっとあったり、主人公のキャラが「鬼」なんか「実は善人」なんかはっきりしてないのでいまいちストーリーに推進力がないってのはマイナスやけど、とにかく「裸唇」に比べたら雲泥の差(しつこい)。

Hシーンは相変わらず汁汁。「とりあえずフェラで抜いてくれ」って路線はしっかり継承されていたぞ。しかも1回のHで3回フィニッシュが基本。すばらしいと思うね〜。テキストがかなり薄味なのは痛いけど。まあそれは全体にいえることなんやけどね〜。ここは顔より口に出すことに血道を上げている感じ。Hできる女の子7人のうち5人が口を汚されとる。顔にこだわってることは結構あるけど、ここは珍しいなあ。汁ゲではどれにでもありそうなパイズリとかないし。

少なくとも、凡作ではない。やっぱり未だ淡泊なんでメイビーとかぶる部分あるんやけど、「裸唇」からの伸びを考えるとこっちの方にベットした方が可能性ある。すでにストーリー部分では超えてるぞ。ま、エロさではメイビーの方が大分上やけど、あっちは「卑語」というテストステロン使っとるからなあ。とにかくCGは今のままでもいいからHシーンのテキストをもうちょっと濃くして欲しいよ。まだスクープあたりのレベルだし。これでテキストが濃厚になればかなりイケるで。

短いし音声もないけど、今後の期待も含めてこの順位に。ここは汁ブランドだということははっきりしたので、とりあえず次の作品が楽しみになった。次回作は・・・「ぎゃるふろ」か。なにぃ!?ストーリーなし!?女性総勢40人!?こういうアオリのゲーム面白かった試しがないんやけど・・・。不安や。


第14位
HEARTWORK

制作・アクティブ(1997)
種別・ADV
フィニッシュ・顔4:口3

ひょんなことから銃を手に入れた普通の高校生の主人公が巻き込まれていく非日常的情景。

オレはフロンティア精神がない。最近のブランドは知らない。老舗でもD.Oなんて先入観で敬遠している。でもこのゲームのおかげで、アクティブという会社が急に気になりだした。

ストーリーは単純。フラグがいろんなとこに立っていて選択肢で色々運命が変わっていくという基本的なADVですが、なんか怖いんだ、雰囲気が。閉塞感漂いまくり。主人公や銃の持ち主のサイコ野郎の人の殺し方がすごくドライでね。心証描写とかあんまりなくって、行動原理が掴めない。「ああ、忘れてた」とかいってホント、蚊トンボをたたくように人を殺すんです。怖い。1番背筋が凍ったゲームだね(2番目は志保ちゃんと学校で肝試ししたとき)。

そんなゲームのHといえば当然私の苦手な凌辱しかないんですが、まともなシチュエーションいっこもありません。犯人が見てる前で一緒に捕まえに来た女刑事とSEXさせられ、イッたとたん撃たれるとか、自分に思いを寄せていた幼なじみを友達と一緒に輪姦してたら逆にその娘に撃たれるとか犯人に自宅に侵入され、妹をレイプの上殺され、ついでに自分も撃たれるとか。

でもこのゲームかなりの精液ゲームなんですよ。鬼畜行為ずくしなのに不本意ながら燃えてしまいました。

一番インパクトあったのはクラスメートに口内射精して、その娘の口を瞬間接着剤で止めてむりやり飲ませようとすると、むせて鼻から精液が出てくるというとてつもないシーン。こんなん初めて見たわ。しかもその後ゲロ吐いてそれも鼻から出てくるという・・・・・・。お、恐ろしい・・・・・・・。「恋のフローティングマイン」とこれが同時に制作されてるのか・・・。「同級生」と「臭作」どころじゃないね。

マルチエンディングで20ぐらいのENDがあるけど、一つ一つの話は非常に短いし、話の展開にバラエティがあって飽きずにできる。これはお手軽にまとまってていいゲームだね。回想シーンはCGとシーンの両方でサポートしてるし、原画の聖少女氏の絵は粘度の高いミルク・ドロドロ系のザーメンでかなりの実用性もかなりある(表現力にもう一歩がんばって欲しいところもあるが)。とにかく内容が内容だけにみんな買おう!!!とは言えませんなあ。おもしろいんだけど・・・。 このアクティブって会社京都の五条にあるんだよねえ。俺は京都の大学行ってたから「エンジェルハイロウ」で四条河原町とか出てくると楽しくなっちまうよ。ここのゲームはこれから買ってあげようっと。ただし聖少女の原画の時だけね。


第13位
ぺろぺろCANDY〜陽の章〜
しゃぶり姫〜陰の章〜

制作・ミンク(1996,1997)
OS・98DOS&WIN95
種別・育成SLG
フィニッシュ・顔2:口2(ぺろ)/顔3:口2(しゃぶり)

イメクラを舞台に一人の女相手に様々なプレイを楽しむという割り切った設定でヒットした「ぺろぺろ」と、同じシステムを使って今度はお嬢様に性奴調教をほどこすという目的の「しゃぶり」。老舗ミンクの代表作。

MINKは歴史がある割にちぃともステイタス上がらんかったねえ。この2つが出るまでは。「WANPARAウォーズ」とか「ツーショットDiary」とか力が入ってるのに空回りしっぱなしの中途半端なやつばっかり。だけど、たまに「DIVERS」とかいいのを作りますな、というぐらいのイメージだったミンクがある日ある時、ガンバ移籍直後のメトコフの如く突然かっとばした傑作が「ぺろぺろキャンディ〜陽の章」。これが失礼ながらミンクとは思えないシュアーな出来でして。大したストーリーもなく、ひたすらイメクラに通い続けてシチュエーションをこなしていく形式は非常に実用的であった(かなり精液も出てるしね)。CGも大変に良い出来。SLGとしてのバランスもよく、その手のゲームが苦手な私も退屈せずにプレイできた。シチュエーションも数多く用意されていて、痴漢プレイとか、先生と生徒プレイとかはもちろん、獣姦プレイ(といっていいのかな?)まであるぞ。ゲームを解いたあとはイメクラプレイを延々と続けられるというところも良かった。エロはなかなかツボなのに、ストーリー作りにやや難点のあったミンクの自分の持ち味のわかった良作で、これでミンクを見直した人も多いと思う。俺的にはあのミンクでよくある黒バックに人物の輪郭がネオンに光った一枚絵じゃなくって、それだけでもうOKだったよ。

そして対になったシリーズの片割れが出ると聞き、「おお、続編もあるのか。なになに・・・ぬなぁっっ!「しゃぶり姫」!?く、狂ったタイトルだあ!これは期待超大だぜ!!!!」と私は胸を高鳴らせて待っていたのだった・・・・・・。 果たして「しゃぶり姫」は期待を裏切らない傑作であった。イメクラから性奴調教にモチーフが変更され幾分インパクトが弱まった感はあるが、前作よりCGはさらに強化され、なにより女の子がすげー可愛いんだ。 前作もそうだったけどこのシリーズは一人しか女の子が出て来ないんでこのたった一人の娘を好きになるかならないかでゲームの評価は大きく変わる。俺は「ぺろぺろ」よりこっちの方が好き。まさに何にも知らないお嬢様って感じよ。おでこがね。ロリ系だけど胸でかいし。ゲームの進行は前作と殆ど同じだからHに関しては心配ない。ってゆーかHしかしてない。性奴調教って言ったってその実イメクラと同じ。着物とかセーラー服とかなんか状況を作っているの多いし、それほど鬼畜じゃない。精液もいいぜ。ミンクって半透明の精液のイメージあったけど、これは白くって量も多いなあ。「ツーショット2」の頃からの傾向でこれはいいことだねえ。それに調教ってもスカトロがない(あ、浣腸あったかも!?)ってのはかなりの評価点。PILみたいなのは俺だめなんだよなあ。

ストーリーについては大したことないからもう詳しく書かないよ。そういえば俺「しゃぶり姫」のWIN版のさわりやったけどなかなか声優うまかった。これだけHばっかりだとうまい人が声当ててたらすげー得した気分。その同じ人がおまけのシングルCDで歌唄ってんだけどこれはなかなかいい。エロゲ版「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」だ。アハンウフンと歌ってくれる。イヤンバカンじゃないぞ(ごめん)。

しかし、STAND−BYの中古でこれしばらく売り上げ1位だったんだ。「しゃぶり姫」というタイトルのものをそんなに買う人がいるとは。ダイアモンド映像のようだなあ。これでミンクも一皮むけたのか?「美しき獲物たちの学園」はどうよ。


第12位
U P!

制作・メイビー(1998)
種別・ADV
フィニッシュ・顔8:口1

ごく普通の高校生の普通じゃない日常。クラスメイトが、先輩が、そして義母までが彼にSEXを迫ってくる。気弱な性格の彼はなされるがまま。さてさて、彼の運命は・・・。

メイビーがやりましたでえ!

中途半端。作りが安い。B級の代名詞・・・・。確かに、このHPで一番虐げられているブランドはメイビーだった。非常に好みに近いエロの嗜好を持っていながら、あらゆる部分で詰めが甘いせいメイビーは、ずっと俺をはがゆ〜い気持ちにさせてきたのだ。しかし!メイビーは確実に進歩を遂げていた!

といってもこのゲーム、メイビーの悪いところはほとんど継承されている。相変わらずストーリーは中途半端。俺、プレイし始めてすぐ、「あれ?これ歪みやないの?」と思った。俺はその時は知らなかったがこれはメイビートゥルースの「歪み」の本家によるリメイクなのだ。何か必然性のないHが延々続く、尻切れトンボのストーリー。かなりアレな出来の「歪み」をほとんどそのままの設定でリメイクするんだからメイビーのB級センスはまさに筋金入りだと感銘を受けることしきりである。

しかし、それを補ってあまりあるのはHパート。俺が夢見ていたメイビー本家のほんわかムードと、トゥルースの卑語連発に象徴されるラリエロ路線の合体がついに実現。これだよ!俺はこれを待っていたんだ!トゥルースはHだけど、作品世界のうざったいダークさとあまりのマッチョ路線が俺を萎え萎えの気分にさせ、一方メイビー本家は非常に可愛く俺好みのキャラを持ちながらフワフワムード路線ゆえエロ度が押さえられる傾向にあった。しかし、「UP!」はメイビー本家型ほんわか女の子たちがSEXSEXとのたまいながら喜んでチンポに向かって来るという、理想的(?)なラブラブエロエロに仕上り、メイビーの裏表のおいしいところが十分に発揮された傑作だ。そしてなによりメイビー作品では初の全編2段フィニッシュ!俺はこれだけでもメイビーの最高傑作完成!と言い切れるね。みんな買おう!!!!って言ってもやっぱりメイビーだからストーリーとかは全く見るべきところ無いんで、そういうの好きな人、止めときなよ。

こんだけ褒めたらもうちょっと順位上にしてあげてもいいかな〜、と思うけど、あえてこの辺に置いておく方がメイビーっぽいでしょ?まだ俺は100%満足した訳じゃないよ(偉そう)。いや〜、この作品メイビー初のWIN用の新作なんだけど、メイビーは自分とこの色を認識しつつWIN時代に合わせたグレードアップも確実に行なったね。これでメイビーはしばらく大丈夫。スクープもそれなりにやってるなあ。あ〜あ、それに比べて天津堂は・・・・。あ、また言っちゃった。


第11位
淫内感染2

制作・ZYX(1999)
種別・ADV
フィニッシュ・顔10:口0

理性のたがを捨て去った坂口は自らの欲望のままに女達を傅かせる毎日を送る。そんななか、城宮総合病院で表面化する院長の椅子を巡る派閥抗争。それは彼の新たなる欲望の火を灯させるのだった。

エロゲの未来は明るいのか?エルフは隠居。アリスは健在もいかんせん地味。リーフ、F&Cはもはや現役の「エロゲ」メーカーじゃない。汁ゲ界においても、メイビーが乱心、スクープは自閉、フォスターはいつも通り低空飛行、PiASは一発屋、にくきゅうは分裂とヤバすぎる状況。そんななか、一人超安定飛行を続けるジックス。ストーリー、CG、音楽、システム全てにおいて平均以上のまとまったゲームを常に作り、汁を惜しげなく出してくるその姿勢。このせちがない世の中で信頼できるのはNTTの株かジックスのゲームしかないのでは無いではなかろうか?

今回はジックスの代表作「淫内感染」の続編ということもあってかなりの力作。CGレベルは更に高くなり、独特のアニメも重いもののクオリティは着実に上がっている。Hもふんだんにあるし。おまけコーナーの作りこみも完全。大作「サナトリウム」からわずか半年でこれだけのものを出せる力量には驚くばかり。汁もいつもながら一杯出ていて、全身に飛び散る汁は迫力があるな。唯一の不満は射精アニメがもっと増えているかと思ったが一回だけだったことぐらい。

出来はいい。しかし、今回は「院内感染(1)」、「サナトリウム」に比べると、物語的にはかなり落ちる。ストーリーが「女を片っ端から落とす」ことなのか、「病院を乗っ取る」ことなのか、それともその両方なのか。いまいちハッキリしない。今、日テレで「ラビリンス」という病院モノのドラマがやっているが、人間模様の練りこみ、ストーリーの緊迫感、演出のキレなど、足下にも及ばん。ジックスとしてはもっと重厚なドラマ作りを目指していたのだろうが、どうにもウマくいっていない。

その全ての根元は主人公の坂口。院内が勢力抗争でただならぬ雰囲気を醸し出しているというのに、こいつときたら「お、こいつ、今まで気づかなかったがイイ尻してるじゃね〜か。今にオレの前で悶え狂わしてやるぞ。見てろ。」下ネタしか考えてないんですわ。そりゃあ遅蒔きながら気づいたSEXの気持ちよさをもっと沢山試したいという出川哲朗的な気持ちもわかるけどね。こんなヤツに人間同士の駆け引きは無理やで。大体、目当ての女を手に入れる方法からしてとりあえず犯すか媚薬、というとてつもなく大雑把な男なんで。

それならそれで鬼畜に徹すればいいんですがね。そうもいかないんですわ、これが。坂口センセ、意外とナイスガイ。呼び出しに走って戻っていったり、看護婦達のミスがないか細かくチェックしたりと、医者としてのモラルはむしろ高い。何か、前作でせっかく常識人の殻を捨て去って鬼になったのに、本作は鬼畜のなかに残る常識人の部分の方が印象的。こういうのって鬼畜ゲームとしては大きくマイナスではないだろうか?行きずりの死にそうな少女との純愛までかますに至っては、「このゲームのテーマとは何ぞや?」という気分になってしまったぞ。

しかし、このおかげでこのゲームに新しい魅力が。

こういう鬼畜主人公というものはまず野望があって、そのために女を踏み台にするものではなかろうか?しかし坂口は権力なんかよりHの方がよっぽど好きな男なのだ。H以外は凡百の存在でしかない。そんな男が病院をのっとると言うのだから、よっぽどの後押しが必要だ。そこで出てくるのが坂口の「メス奴隷」達。この娘達は普段坂口にいいようにされているにもかかわらず、進んで坂口に協力してくれる。そこには坂口への愛情こそあれ、抑圧されたムードはない。

女を利用して成り上がる」という物語は消えてなくなり、「うだつの上がらない男が、それを見かねた女達に助けてもらって病院の院長にならせてもらう」という「のび太−しずか型」構図が現れる。それはENDINGの条件を見ても明らか。この作品の結末は「どの女を手に入れるか」という条件でENDが変わるんだが、要するに女の協力がないと何にも起きない。BADENDの坂口はやたら惨めだ。病院を追い出されるだけじゃなく、牝奴隷と呼んでいた女に逆に慰められたりなんかして。チンポだけは一人前だが、一人じゃあ何もできん男。全て女頼みの島耕作。このゲームのキモは「鬼畜」ではなく、「女の優しさ」に移行した訳ですな。

最後の選択肢(詳しい説明はしない)でかろうじて鬼畜性を守ろうとしたが、この作品は鬼畜ゲームとしては失敗作。しかし、そのおかげでオレには好都合だった。という訳で順位も「サナトリウム」より上にした。この作品をやって思ったのは、坂口センセは実はジックスというブランドの性格そのものではないかということ。鬼畜をやるには優しすぎる。と言うわけで次は純愛やってみないか?んん?


 

 

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