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ちゃんこ鍋食おうぜ!
その他のブランド−美味編

やあ、よく来たね。
ちょっとつついていかないかい?
なかなかいい具が入ってるよ。


パワースレイブ
海月製作所
格闘ACTもどき/ゲームB/精液B(顔1:口1)
キーワード:独特の戦闘システム・2人目の敵が最強・・・

リアルタイプでコマンドを入れていく格闘ゲーム。どおってことないゲームです。これが「ラブエス」のWIN版をひたすら引っ張っている海月製作所の処女作。まあおもしろいんだけど、まだまだ。戦闘、Hシーンともアニメを使用している。が、まだまだ。

 

Rookies
海月製作所
ADV/ゲームA/精液A−(顔3:口0)
キーワード:ダメ男・したたかな女の子・ほっからかしのフィアンセ

売れない探偵がある学園のドラッグ禍の調査を依頼される・・・・。オーソドックスな探偵ADV。これが海月の第2作。これはおもしろかったねえ。アニメこそなくなったがストーリーもキャラも前作より格段にレベルアップしてる印象。主人公の彼女とのHが無いというのは減点だが、エロも及第点。この1・2作で培った経験が次回作で花開くことになる。海月は非鬼畜精液ブランドだから俺も肩入れ。

 

黒の断章
アボガドパワーズ
ADV/ゲームA/精液B
キーワード:クトゥルー・ポリゴン裸体

記憶をなくした探偵が猟奇的殺人と、そのウラに潜む秘密、そして自分の過去を追う。深い考証に裏打ちされた伝奇的作品。これはおもしろい。クトゥルー神話を下敷きにしたストーリーを言われてもラブクラフトなんてのはチンプンカンプンなんだけど、なんというか、しっかりした話というのはわかるぞ。世界観のディテールが実に緻密に構成されていて、なかなか引き込まれる。こういう渋いタッチのシナリオはエロゲではあんまりないし、しかもかなり雰囲気がある。ダーク系ではリーフ、剣乃作品と肩を並べているといっても過言ではない。しかし、エロはダメだ!CGにくせがありすぎ。塗りが細かすぎてなんか嫌。もうちょっとデフォルメしてよー。わしゃこのゲームのHシーンを一回も活用してない。

 

Esの方程式
アボガドパワーズ
ADV/ゲームA/精液B
キーワード:伝奇・ワンズ様・ポリゴン裸体

え〜。難しい話・・・。涼崎探偵事務所シリーズ第2弾。前作「黒の〜」よりもさらに巷の評価が高い作品だけど、僕は前作の方が好き。ちょっと頭でっかちになる瞬間が多々あるからね。この作品についてよく言われるのは他の小説からの引用が多すぎるってことだけど、そんなこと言ったらオシマイなのは誰でも知ってるでしょ。要は出来上がりですわ。このゲーム、決して引用の多い少ないで評価をどうのこうの言われるようなケチな作品ではない。ただし、相変わらずエロはダメ!CGの塗りがさらに細かくなった。こう言うと「いいじゃん」と思うでしょ。一目見ればわかるけど、「緻密」じゃなくて文字通り「細かい」の。「六角大王」で作った3Dグラフィックみたい。だめだあ〜。

 

終末の過ごし方
アボガドパワーズ
ADV/ゲームB+/精液B(顔2:口0)
キーワード:剣乃ゆきひろが同じテーマでやったらどんなだろう?

あと、1週間で終わる世界。絶望、悲嘆、混乱、恐慌、略奪・・・。そんななか、静かに最後を迎えようとしている人たちもいた・・・。アボガドパワーズ久々の新作。相変わらず素晴らしいテキスト。しっとりとしたムード。意欲的な演出。魅力あるキャラ。心に響くストーリー。そして感動的なラスト。・・・になるはずだった。

「終末」という前提さえなければ。

このゲームは「終末」がテーマでありながら、全く終末感がない。こういう静かなカタストロフィというのは良くある話だけど、どれにも共通してるのは淡々としたストーリーの後ろでとてつもなくドズ黒い狂気がひそんでいるということ。ブリッグスの絵本の「風が吹くとき」みたいな。そうしないと、読んでいる方に実感として感じられない。この話は終止学校の校舎内で語られ、外で起こっているはずの混乱とは隔絶された状態。毎朝ラジオから世界の情報が流れてくるのだが、その情報を伝えてくるDJがまた底抜けに明るい奴で危機感のかけらもない。何の問題もなく日常が流れ、皆「一見」普通に暮らしている。本当に終わりが来るの?

もっとも、この話は既に「終末」が告知されてからしばらく経った後の話であり、皆混乱を極めた後の静寂状態なのかも知れないけど。でもこんなものだろうかね?楽しく、若しくは穏やかに最後を迎えようとしてもそこには大きな欠落感、荒涼感が伴うと思う。そこの部分の描写がずっぽり抜けてるのだ。

あまりにも淡々としすぎている。登場人物達は確かにバッドエンドを意識しながら生活しているのだが、恐ろしい最後に対してみなが一様に「終末」という表現を使い、恐怖を客観化することに成功している。大したモンだ。つまり、この話はすでに「終末」を越えている。 そこにあるのは単なる日常でしかない。一抹の悲しさが漂っていないことも無いのだが、それはあと1週間で終末と言うよりもあと1週間で卒業式という程度のセンチさだった。こんな強い精神状態の話に俺達は何を発見すればいいんでしょう?ガンで余命いくばくもない患者に「痛めつけて治す!野村克也の逆療法」を教え込むようなものではないだろうか。

ここまでの静かさは、いくら「終末」を「週末」と読み替え日常のなかに終末を落とし込もうとしたにせよ、作者の意図するところでは無かったと思う。むしろ、ことさらに終末を強調しなかったら文章は相変わらずいいんだから、素直にグッドラブストーリーの佳作になっていた気がする。う〜ん。

Hに関してはこういう話にしては良かったと思う。アボガドはもともとH濃いブランドだからね。さらにCGが気に入った。こういう小説そのものという話にアニメ絵は似合わないと思うし、水彩画の絵柄の採用は当然だったと思う。しかもこの原画のひと、優しい絵柄でありながら裸はやたらセクシャルなんだ。乳もしっかりあるし、汁も描く。CGに関しては言うことないね。で、この人が描くメガネっ娘はとても可愛かった。俺はメガネッ娘がスキキライどっちかというと大嫌いな方だが、この作品みたく登場人物全員メガネっ娘になってしまえば新しいヒエラルキーが出来て、カワイイと思える娘もいるんだということがわかって新鮮だった。

今回は珍しくストーリーのことについて書いちゃったなあ。


いちょうの舞う頃
TYPES
ADV/ゲームA+/精液C(顔0:口0)
キーワード:青春(・・・)

ベタな学園恋愛もの。まず言っておくと、このゲームは決して完成度は高くない。CGはあんまり巧くないし、枚数もほんとに少ないし。したがってイベントもあんまりないし。マウスのレスポンスは激悪やし。登場人物は祝日でも平気で学校通っとるし。ツメが甘いことこの上ない。・・・・でもね、

ええ作品やなあ〜〜。私、久しぶりにいい気分を味わいました。実際、何がどう素晴らしいのか良くわからない。キャラもストーリーもオーソドックスなんだけど、不思議な感覚だ。この主人公が最近のゲームでありがちな饒舌な心情表現をするタイプではないということ。そしてイベントが少ないこと。毎日の出来事が何か尻切れトンボで終わって次の日に持ち越されること。これらの要因が重なって、このゲームの学園風景はとても現実感があった。あこがれの娘とも会ったり会わなかったり、会っても満足に話せたり話せなかったり、世の中について考えたり考えなかったり、何にも起こらず一日終わったり、実際の学園生活ってこんな感じで中途半端に垂れ流しで進んでいくんもんだ。少なくともオレはそうだった。このゲームは(多分偶然の産物だと思うが)あのけだるい感覚を呼び覚ましてくれる。あ〜懐かしい。

そんな雰囲気の中で「幼なじみと学校一の美人が自分を巡って恋の鞘当て」とか起こるわけ。オレはいっぺんにはまってしまった。ほんとにあの頃にクラスのお目当ての娘と話していた時の気分がよみがえってきたよ。ぐぐぐ。おもしろはずかしーぜ。もっとも、ラストに近づいてきて主人公が色々考え始めたらこっちも醒めちゃったが。 ま、みんながみんなオレと同じ学校生活を送ってる訳じゃないだろうけど、一回やってみたらどうでしょうか?Hに関しては全くですんで、このHP的には駄作ですがね。

 

STAR PLATINUM
CUSTOM
カードゲーム/ゲームA/精液C(顔0:口0)
キーワード:花札・な、なんちゅうCGや!

カードを駆使して逃げてしまった星の精霊達を捕まえろ!例えば「タイタニック」という映画。その出来がどうのこうのと言う前にあの映画2000円払う価値がありますかね。ボクはあったと思います。あの映画にかけられた労力・資金・才能の総量は少なくとも十分見るに値したと思います。何の話かというと、このゲーム。まさにそういう料金分の価値がつまった作品です。まずゲームが楽しい。花札をアレンジしたカードゲームだけど、ボクはこういうの大好き。すげー燃える。画面も可愛くレイアウトされてるし、花札や麻雀ゲームとはひと味違う洒脱感。

そして何より撫荒武吉さんのCGに絶句ですわ。この人、HPとか見ると何かフリーの絵描きさんっぽいんだけど、仕事でやってますと言う感じが全くない。このゲームのCGは98版のときの16色バージョンが既にパラノイア的な塗りで話題だったが、WIN版はこれ多分256色なんだろうけど、1ドット1ドットに恋人の命がかかってるかのような壮絶なグラフィック。よくこういう心身を消耗させるCGを何十枚も用意できるもんだと思う。お金を取れる仕事というのはこういうものを言うんですね〜。ただし、あんまりにもキレイすぎてエロさがないのと(なんでだろうね、こういうのって)、ストーリーがペラッペラなのはちょっとアレだが。ま、それはケイト・ウィンスレットの体重と一緒。ご愛嬌、ご愛嬌。

 

冬虫夏草
ぷち
ADV/ゲームA−/精液A−(顔5:口2)
キーワード:このバグはいやだなあ。

・・・えー、「痕」です。リーフのフォロワーが後を絶たない。いくつかレビューしてるけど、それらの多くはど〜でもいいやつばっかりや。しかし、この作品は買う価値がある。魅力的なキャラクターと膨大なテキスト。そしてなかなかに美しいCG。二番煎じにありがちな「軽さ」は全く感じられない。力作だ。

さ、ひとしきり褒めたんで・・・・。この作品、オレはダークな作品として出すより普通の恋愛モノとして出して欲しかった。ダーク部分と日常部分それぞれのテキストはおもしろいのにそれをつなぐ部分が弱い。主人公が二つの世界を行き来するきっかけがピンとこないんだ。音楽を含めた演出や、不良の描き方とか因果の含め方とか、特にダーク部分に物足りなさを感じるので、いっそのこと、より出来の良かった学園生活部分のみの話がオレは見たかった。そのほうがリーフっぽくならないで良かったとも思う。Hシーンの淡泊さも要改善。

他にも音声ズレやロードすると強制終了したりバグも多い。が、これはなかなかいい作品だったと思う。それにオレがうれしかったのは精液をおろそかにしてなかったこと。量は少ないけど2段フィニッシュだしね。これだけはリーフを越えた!いいぞ!

 

とらいあんぐるハート
jANIS
ADV/ゲームB(一部A+)/精液B−(顔3:口0)
キーワード:で、なんでななかちゃんとHできないの?

一言で言うと攻略しなくていい「東鳩」です。昨年全く前評判に上がらなかったにもかかわらず、かなりの支持を集めた作品。ニフティのなどでは一時期「とらハ」「とらハ」と会議室が葛飾柴又の和菓子屋の様相を呈していた。こういうモノに拒絶反応を示し続けてきたオレもついにプレイすることに。

プレイ開始。う〜ん。つまらん。基本的には「To Heart」。ひとクセもふたクセもある女の子達たちと、勉強以外は平均やや上ののっぺらぼう主人公の学園生活。こういう構図って会話が難しいんだよね〜。しかも、オレは軽妙な会話が大好きだけど、ふざけあっていながらも一会話ごとにお互いの大切さを確かめあうような友達関係というのは馴染めないんだ〜。忍者あり、しっぽあり、変なメガネの中国女あり、かぼちゃワインばりのデカ女あり、と女の子がキツいキャラクター性を持たされているが、主人公のキャラがそれを受け止められるだけのキャパがないんで、女の子達の行動が突飛すぎる。てぺてぺと歩いたりする娘やキャラクター目覚ましのようなイントネーションで喋る娘はよくできた世界観の後押しがないと、単なる変人だ。それでも最近のプレーヤーは楽についていけるのかも知れないけどね。

声優レベルもCGも音楽も全部大したことはないし。平凡な「萌えゲー」でしかない。と、ここまでは思ってた。

後半、ニトロ点火。いや〜、これが評判の秘密か!「女の子とくっついた後も話が続く」という一見ささいな要素がここまで効果的だとは!「下級生」や「めでぃかるFELLOWS」あたりでもこういう展開はあった。しかしこの作品ではこの「くっつく前後」という部分の描写が飛び抜けて良い。ねらってたな、これは。考えてみると、恋愛というのは告白OKの瞬間で終わる訳ではない。くっついた後、初めて行くデート。初めてする電話。初めてするH。人生で最もハイになるとき、それがくっついて最初の一週間なのだ。これを「その後、二人は幸せに暮らしたということでござる、ニンニン」で終わらせていいのか?いや、いいわけがない。ところが、これを本格的に取り上げたゲームはほとんどない。「ラブ・エス」や「あゆみちゃん」みたいに恋人同士のすれ違いや愛欲を描いたのはあったが。

瞳先輩みたいな高嶺の花とくっついて、しかも学校で二人で「セックスはどのぐらいの頻度でするか?」という相談。数日離れているときの電話。交換しあう部屋の合鍵。はっきり言って楽しすぎる。うれしすぎる。やっと手に入った愛をいろんな場面でかみしめさせてくれるべきなんだよ、ホントはね。この作品はそういうところに気づいたというだけですでに快挙。

そして、やっぱり若い二人がくっついたら次は秘め事だろ!この作品のHシーン。恋人同士になった後のHがとってもいい。愛が溢れていて、しかもHだ。ホント、くっついてしばらくはヤリ通し。しかも今までの特異なキャラ性がウソのように女の娘達がリアル。大胆すぎず、カタすぎず。みんな素直でかわいい、しかもHに大して前向き。吐息混じりで言うHなセリフも耳に残る。それが単にHが好きというからではなく、好きだからあなたとのHがもっとしたいという気持ちを大々的に押し出してくる。ある娘も言ってたよ、「他の人の精液ならきっとおいしくない。あなたのだからおいしい」って。オレはこの作品の全ての瑕を許した。これはいい。最高だ。

でもやっぱり文句言う、ゴメン。Hシーンがこれだけ秀逸にもかかわらず、HCGが圧倒的に少ない。汁CGなどは絶望的なまでにない。テキストではめちゃくちゃ精液を彼女に飲ましてるというのに。これは大幅に減点だ。せっかく何度も美味しいシーンが続くのに、同じCGの使い回しや暗転+モノローグではアドバンテージをみすみすドブに捨てているようなものではないか!

ストーリーの方も最後グダグダ。やっぱりニトロだけに、持続時間は短かった。よせばいいのに恋人達の相克とかを描き始める。こうなるとまたプレイ開始時のレベルに戻っちゃって、つまらん。どのストーリーもバタバタっと終わるし。全体的に作りが甘すぎる。イメージとしては、調整不足で開幕を迎え、開幕戦で165キロのストレートを投げて伝説を残し、そのまま肩を壊してファーム行き、という感じのゲーム。

とりあえず、皆が褒めそやすモノには何かしらいいモノがあることもある、と言うことは学習した。jANISは早速「とらいあんぐるハート」を制作中。本作は元々考えていた形を大幅に縮小した形で発売したゲームみたい。それがいたるところでのシナリオの練りこみ不足や、CGの枚数の少なさに現れている。次作では作り手側のフラストレーションはある程度解消された形で出てくるとは思うが、本作で元構想の名残として見られた正視に耐えない凄惨なBADENDがこの作品の本当の姿であったとしたら、不安の方が大きくなってしまう。このゲーム、「ONE」や「東鳩」の出来の悪いマニエリスムコピーの部分には何の価値もないということを声を大にして言っておくよ。「つきあう前後1週間」というこの作品の美点を忘れ、あらぬ方向に作品が行ってしまわないことを祈る。

 

ねがい
RAM
ADV/ゲームB+/精液B−(顔3:口0)
キーワード:おっぱいが泣き別れになっとらんか?この絵。

オレはこの風間神社の宮司様だ。こんな若い身空で1年の神社の最大のイベント、夏祭りを仕切らないとダメなんだけど、人手が足りん。よ〜し、バイト巫女を募集して手伝わせてやるか!たくさんの女の娘に囲まれて、こりゃ素晴らしい1ヶ月になりそうだ!南無阿弥陀仏!おっと、ここは神社だったな。ビジュアルアーツの新ブランド、RAMの処女作。ヒロインが全員巫女のゲーム。

一言で言うと佳作でんな。んん〜、でももっといいゲームになってもよかったような・・・。

神社という閉じた世界で、攻略性がほとんどないゲーム。序盤はあんまりイベントもなく、ほとんど会話ばっかりで進んでいくビーバップ・ハイスクール空間が広がっています。こういう設定自体はいいんだけど、オンリープレイを推奨するゲームの割に6人の巫女にゲーム全般を通じてまんべんなく会話を行うので、必然的にストーリーに共通部分が多くなってますな。作り手としては巫女達とのコミニュケーションを通じて世界観を構築したいんだろうけど、2NDプレイ以降、既知の会話ばっかりで退屈しちゃったなあ。

いっそ「めでぃかるFELLOWS」みたいに後半は一本道のシナリオに突入するようにすれば良かったのに。全員が花火をやるシーンなんかはよくできてたと思うので、普段は目星をつけた娘ばかりを追いかけて、たま〜に全員でのイベントを入れた方がメリハリが出たと思う。

「巫女達とのコミニュケーションを通じて世界観を作る」と言いましたけど、このゲームはイベントよりもキャラクターの特異性と会話を大切にしてる印象を受けましたね。特にコミカルな会話がそのキモ。しかしなあ、この会話はちょっとオレには馴染めなかったス。やりすぎ。ギャグもキャラ立ても。ボクもレビュー書いててよくやっちゃうんだけど、これはいいと思った例えとかって思いついたら思いついただけ入れちゃうんだよね。全身ヴィヴィアンで決める高校生というか、江頭2:50司会の1時間番組というか、ラパイッチのドリブル突破というか、「一人ごっつ」というか、麒麟児の張り手というか、MALICE MIZERというか、林真須美が使う砒素というか、モーニング娘(特に新曲の市井紗耶香)の踊りというか・・・。ほらね。抜くことを知らない。

こういう全部ON、ってのは実は逆効果なんだよね〜。うまく料理できるならそりゃ最高に面白くなるけど、やっぱり難しいと思うよ。悪口仲間の多香子との会話なんかはギャグをひたすらイーブンペースで続けるんでアメリカンホームドラマ的ヌルさが逆に出てしまってます。「フルハウス」みたいな。メリハリは大事ですな、何事も。このゲームについて言えるのはもっと緩急つけろ。これですね。

シンプルなゲームだし、軽い気持ちで出来るのはいいス。でもHが少ないなあ。汁も足りないよ〜。 なぜだか知らないが、「入院」をプレイした後と同じ気分になりましたね、オレは。

 

箱入り娘
D'z −DEEP ZONE−
ADV/ゲームB/精液B−(顔1:口1)
キーワード:2枚組でなくてもよかったなあ。

純粋無垢な箱入り娘が学園に転校してきた。淫乱な恋人に嫌気がさしてきた主人公は彼女との純愛を目指すが・・・。ミッション系スクールを舞台に繰り広げられる背徳と狂乱の宴。このゲームのパケ裏のあおり、「前作”吊”を大きく越える人でなし度!」って書いてあったんだけど、そういうゲームらしい。人でなし度が上がったらそんなに嬉しいんだろうか。

でもそんなに人でなしって感じでもなかったなぁ。まあ確かに善意の選択肢を選んでいくとトゥルーエンドにはたどり着けない。でも、逆に最後まで「人でなし」のままだとこれまたバッドエンド。何でや。やっぱり最後は改心せんといかんの?まあ、それまで背徳の限りを尽くしてきといてヌケヌケと悔い改めて牧師になったりする、そっちの方がよっぽど人でなしであるというメッセージなんかも知れんけど。なにしろバッドエンドだと主人公だけがインケツやけど、トゥルーエンドは主人公以外全員破滅やからなあ。おお、そう考えると確かにこのゲーム、人非人ゲーや!

Hシーンもそんなに酷いシチュエーションばっかりでもない。なにしろ一番被害に遭ってる箱入り娘の瑞穂が「カオスクィーン遼子3」の森山郁美ばりのバカお嬢なんで悲壮感ゼロ。むしろエロバカになってますで。主人公が瑞穂を相撲部に入部させて何にも知らないのをいいことにインモラルスタディを始めるという、まんま「カオスクィーン」な展開もあるし。ま、さすがにそんな楽しい(?)ものばっかりでもないんで、瑞穂が泣き出したりするとこっちもヘコみますが。でもどっちにしてもあんまり陰惨なものはない。ラストの方で一回あるけどこれならPILとかの方がよっぽどエグいよ。

CGは「吊」は全然好かん絵やったけど、今回はかなりイケてる感じになった。マトモです。ちょっとお尻の描き方とかもっさいところあるけど平均以上のCG。ただ精液はあんまり。これはがっかりだね〜。結構そういうとこ(?)わかってくれてそうな感じなんだけど。で、噂には聞いていたD’Zお得意のお下劣エロボイス、オレは初めて聞いたけど確かにエロエロ。「あいちゃん for Me」なんてこれに比べたらもうお子様ランチです、プリン・ア・ラ・モードです、スパゲティナポリタンです。卑語(ピー音で処理)もあるし、愛液の音も盛大に入ってます。特にフェラの時の吸い込みはスゴく、AVでもなかなか見ないぐらいの激しいバキュームかましてます。お下品です、ええ。これはいいね、いいですね。

肝心の汁が全然飛んでないけど、まあフォスターとかメイビートゥルース系の直截なH表現を押し進めるタイプのエロゲとしては非常にレベルの高い作品だス。「花の記憶」を買うぐらいならこっちを買った方がはるかにお得や。特にHシーンの音声を重視する人は買って後悔することは絶対ないと思うよ!

 

 

めでぃかるFellows
キングダム
ADV/ゲームB/精液B+(顔4:口1)
キーワード:医者と作家の両立?ウッソ〜ン。ムリ!

医師免許を獲って大病院にボクは勤めることになりました。そこは女性職員が男性職員の10倍もいるのです。そこでボクが一緒にチームを組むことになった女性達は実は母が根回ししたボクの花嫁候補だったのです。まあ、それはともかく、ボクは立派な医者になりたいのですよ。このゲームは結構いい部分を持っていた。ADVというか、始めの数日間で好感度が高かった娘との1本道のシナリオを進んでいくシステム。女の子も4人+サブ1人と少なくて、ボクのようにややこしいのが嫌いな輩は女の子ひとりひとりとじっくり付き合えるのは助かる。しかも一人の娘と何度もHできるし。結構イケてる設定やった。

が、しかし。ゲームそのものは何だか中途半端な出来になっていたね。ストーリーは悪くない、でも良くもない。音楽も合ってないことはない、でも印象には残らない。キャラも色々ギャグとかかましてくれる、でも笑えない。もう、いいとこもわるいとこも「ないないづくし」。可もなく不可もなく面白くもなく。

ただ、面白くない理由はある程度はっきりしている。まずCG、これあんまり巧くない。線がヨレヨレしているし、横顔がドヘタ。しかし、ま、最悪って程でもない。んでストーリーが何か手抜きっぽい。というのも、4人のヒロインの話の展開がみな一緒。選択肢もほぼ一緒。何とセリフ回しまで一緒。ホテルから出てきた時のセリフとか4人とも同じこと言いよる。これってもしかしたらわざとなんかも知れんけど、何の意味があるんかわからん。そして主人公の性格がなあ。こいつがマジメそのもの。女性軍は今時のエロゲの典型っぽく色々食ったようなことやってくれるのに、ほとんど素の返ししかせえへん。こんなボケ潰しが主人公やから話が動かんねん。ホンマに医者になりたいんやったらエロゲになんか出てくんなよ。ま、こういうヤツがモテるっってのは妙にリアルなところもあるけどな。どっちにしたってプレイしてる方はグダグダになんねん!

何かいかんともしがたいゲームね。ホント、「100%まあまあ」という感じ。「ジャスト中途半端」、というか。でもオレはこの作品は「凡作」の方には入れなかった。ドラマ作りだけが問題であって、最初に言ったコンセプトはいいと思うし、恋愛ものでもHをちゃんと入れてた。声優もまあまあ良かったし、ユーザーインターフェースも使いやすかった。何より「精液」が良かったんで。何か最近の恋愛モノでは破格の生々しさがあったね、ドロッとしてて。これはナイスでした!

 

リトル My メイド
SWEET BASIL
ADV/ゲームA−/精液B(顔4:口0)
キーワード:玉手箱の中身はバイブだったのか・・・

むっかし〜むっかし〜うらしまは〜助けたメイドに連れられて〜、竜宮城にきってみれば〜(以下略)。浦島太郎+人魚姫という作品。これは意外と面白いゲームだった。始めは「こんな色センスのないカクテルソフト絵のゲーム、つまらんに決まってるわい」と思ってたんですが。

お話もそこそこイケます。但し、ちょっと主人公の鬱陶しいシニカルさはうざったいですが。メイド達はみななかなか魅力あるし、なにより声がいい。CGもまあまあキレイです。汁もあります。ただ、この精液表現はどうなんだろうねえ。どの顔射CGもあんまり飛ばなくって、鼻の頭にマヨネーズみたいなのが乗っかる。ビオレ毛穴すっきりパックの様ですが。

まあ、実のところあんまり書くことないんですわ。平均的に良くできている作品はレビューが逆に書きにくい。

でもね〜、画面表示に不具合があってね〜。一部の機種では描画が以上に遅くなるんだわ。メーカーのHPの指示通りにやったら直るんだけど。これ、BASIC?と思いつつ2,3回やってしまったよ、私は。困ったモンだ。


 

 

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