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美学も必要じゃん!
ヌキゲブランド−鬼畜系

性というものはなあー、
エ ンコーとかしとるようなバカどもには
とうていわからん深い世界なんや!
原初的な人間のパワー、それに触れよ!
女が泣こうがわめこうが知ったことか! おらぁ!
お高くとまりやがって!この雌犬がぁ!

あ!か、母ちゃん!?
へ、部屋入るときはノックしろって言ってるだろぉ!


LIBIDO
つぶらな瞳。ピンク色の肌。スラリ伸びた足。小さな肩。糞尿地獄。

 

放課後マニア倶楽部
恋愛+SMSLG/ゲームB−/精液B−(顔1:口0)
キーワード:糞・尿・マッチョ・美麗CG

ヒット作「放課後恋愛倶楽部」の続編。同じ登場人物、同じ設定で今度は陵辱を目指す。同じマニアでもこのゲームは排泄マニアのゲームだったんだよなあ。俺は糞尿はダメなんだって。後悔したよなあ。

主人公はまさに鬼。単なる悪人以上。んでリビドーの会話ってみんなこんなノリなのか?しかもテキストスキップできない。こりゃ苦痛だ。ちなみにこのゲームは選択肢を普通に選ぶと「放課後恋愛倶楽部」なんだ。ただHシーンがCG抜きになる。でもCGは全部入ってる。そんなのぶっこ抜けるから2つのゲームとして楽しめちゃうね。こういう純愛ものと凌辱ものを同一登場人物でやったのは良いアイデア。けどこのゲームはいくらなんでも手抜きじゃないか?もし「同級生」で主人公が芳樹のマニア版が出たら・・・・買うかな、やっぱり。

 

Fifteen
〜すくうるがあるずデジタル読本〜

HP検索ゲーム/ゲームB−/精液C+(顔1:口0)
キーワード:糞・尿・マッチョ・美麗CG

ホームページを見るように読み進めるデジタルノベル。15才の子ばっかり出てくるゲームと思ったら、15人の女の子の意なのね。でもCG見たら一目瞭然だけど。WEB検索ゲーム(?)というのは新機軸。でも仕上がりが中途半端だよなあ。やっぱ排泄ばっかだし。CGが超美麗&超好みだけに惜しすぎる。それと精液をおろそかにしないでよ〜。未だに2段フィニッシュじゃないし。ようするにここってゲーム的にはいろいろいじってくるけどエロはな〜んも進歩してないんだよね。その他にも色々なところでユーザーフレンドリーじゃない雰囲気が見え隠れするブランドだねえ。

 

GIRL FRIENDS
ADV/ゲームA−/精液C(顔0:口0)
キーワード:フルボイスでやってみたかった!!!

売れに売れた「LIBIDO7」。あのレズ軍団が帰ってきた!アニメ・ボイス・メッセージスキップと新しい領域にも踏み出したアナルセックスADV。ゲームとしては「放課後恋愛倶楽部」と同じ感じ。女の子たちの旅行に同行し、彼女たちの写真を撮りつつ口説き落とす。デートが撮影に代わっただけどす。選択肢の感じも同じだが、今回はかなり楽。

「放課後恋愛倶楽部」が大嫌いだった。特にテキスト。あの「女子高生の本音」的トークや、自己完結した登場人物達の関係。お互いがお互いのポリシーを言い合ってそれを「うんうんうん、そうだよね〜」っていう超ヌルの合コンノリ。たまら〜ん!!!!

そんでもってメッセージスキップが全く出来ない。苦しいよ〜。辛いよ〜。しかし、なぜか制作の方では「読み飛ばされるような文章を書いたら負け。うちのテキストはじっくり読ませるものを作っているぜ!」と改善するつもりはない様子。いいテキストを書いているということが、何で琵琶法師も裸足で逃げ出すあのメッセージスピードにしていい理由なのかさっぱりわからんが!つーか、昔はスピード変えられたやん。読む速さぐらい自分で決めさせぇ。ワシらは保育園児か。今回も「ついにメッセージスキップがついた!」と皆が驚いてるが、早くなるのは既読の文章のみ。しかもスキップっても少し早くなるだけで一瞬表示はできないんだもんなあ。

こんなところにこだわってどうすんの。これのせいで買わないって人もいるってのがわからんのか?「我々は十分にユーザーの支持(セールス)を受けている。外野に耳を傾ける必要はない!」と思ってるのかも知れないけど、LIBIDOへの支持は9割はCGへの支持やと思うが。で、残りの1割はスカトロマニアからの支持だろう。今回にしたってボイスが出るのは自己紹介の時とアニメのシーンのみ。アニメも「これ入れる必要あるの?」っつー感じ。サターンのギャルゲみたいやで。ユーザーをナメとるな、ここは。

と、いいつつ。この「GIRL FRIENDS」に関してはそれらのネガティブな要素を差し引いてもかなりのプラスだったと言わざるを得ない。悔しいけど。

とにかくキャラが立ってる。こいつらのおかげで合コンノリも既に三次会の様相。ヌード撮影の代償として主人公にアナルでコーラを飲ませたり、ヌルいムードのなかにもピリリとしたワサビが効いてる。男を大して知らないのに興味シンシンしちゃうのよ、ああ毎日〜っていう耳年増(!)な女の子がオレは大好きなんだ。「LIBIDO7」に出てくる女、特に10代組はそういう連中ばっかり。奈留との「触りっこ」に代表されるような、作品中いたるところに出てくるHっぽいイベントも、そういう女の子だからこそ大胆さとシャイさが微妙にブレンドされた淫靡さでドキドキさせてくれる。ま、この作品に出てくる女の子達はおニャン子クラブというよりはニャンギラスですが。

テキストに関しても同じ。いつもの通り、「結構つらくない?」とか「かなりマジ入ってる」とか半疑問?とか?、かなり臆面ない。伊秩弘将がSPEEDの歌詞書く合間に書いたんですかね。まあしかし、これはこれで他ブランドには全くないテイストなんで存在価値はある。このベシャリ方がなかったら、この作品のトーク部分は有閑マダムが若いツバメをいたぶってるようになってただろう。深みのかけらもないトークが良いときだってある。これはLIBIDOにしか出せない味。

そして相変わらず美しいCG。もうこれは何も言うことありませんな。なにしろ9割の支持やからね。天津堂にはこういうCGの路線を目指して欲しかったんだよ、オレは・・・。特に真子、奈留はキャラとも相まってもうパーフェクト。

プレイ前はめちゃくちゃけなしてやろうと思ってたけど、はっきり言って面白かった。オレが今までやったLIBIDO作品ではダントツ。攻略自体は今までに比べたらグッと簡単だし、遅メッセージでプレイ時間稼いでるだけでボリューム的には少し少ないので、これをやる人は最初に「LIBIDO7」をやってからにしたらいいと思う。そうするとこの作品は倍楽しい。彼女たちを更正させた気分になれるぞ!アナルセックスでね。

ふう・・・。
汁をくれ〜〜〜〜〜〜〜〜!!

 


PIL
業界の岩鬼正美。グワラグワラグワキ〜ン!
悪球専門じゃーい!夏子は〜ん!!

 

SEEK
〜地下室の牝奴隷達〜

SM調教SLG/ゲームB/精液B
キーワード:タイトルそのまんま

3人の娘を真のメス奴隷に仕立てるハードSM調教ゲーム。PILの出世作。SMスカトロブランドゆえに俺は一生ダメだろうが、ここのアティテュードはとても好きだ。ここがもし精液を嗜好していたらこのHPでベスト3に入る作品をばんばん作ってくれただろう。近年の「有害ゲーム」問題に対する対応も骨っぽくて素敵。

 

MAID iN HEAVEN
〜愛という名の欲望〜

メイド育成SLG/ゲームA/精液B−(確認できたのは今のところ顔3)
キーワード:アナルセックス?カモ〜ン!!には参ったね

わたしはメイドッ、あなたのメイドッ、料理洗濯お掃除せっくすぅ〜。あなたが望めば何だってできるわ〜。フェラチオ?オッケイ!SM?オーライ!ばやばやばやばや、だって愛してるんだモン!(おま毛CDより要約)え〜、まだ2月ですが。1999年のベストバカゲームが決定いたしました。これはいいね。最高!さすがPIL!

ま、シチュエーションとしてはお隣に住んでいた女の子が、主人公の好みの巨乳のメイドになるべくメイド専門学校(!)に入って再び主人公の前に現れるというものなんですが。こんなの意味無いです。おそらく主人公は植物状態で入院中で、この少女はそいつの妄想でしょう。主人公とメイドさん、同じですから。この作品、メイドものでもSMものでもなく、気の合うバカ2人によるエロバカ同棲時代です。作品中でも言ってます「ああ、俺達ってバカみたいだよな、でもバカってステキだよな」って。

エンディングは無く、ひたすらエロバカヤリ通すだけ。実はこのゲーム、ストーリーこそ違え、その根幹はかのアリスソフトの異色ゲーム「あゆみちゃん物語」の忠実なリメイクです。他社の作品パロッてどうしようってんでしょうか。ゲーム中にも「あゆみちゃん」をやった人ならわかるネタが随所に現れます。ボクはなぎさちゃん(メイド)へのSMコマンドがなかなか出てこないんでどうしようか、と思っていた時に「あゆみちゃん」ではあゆみちゃんを気絶させるとSMアイテムが出てくるというのを思い出し、一度なぎさ気絶させてみたらやっぱり「荒縄」が出てきた。

しかし、「MAID in HEAVEN」はさすがにかなり後発なんでかなりパワーアップ。なによりCGがかなり綺麗ですんで。この差はエロゲでは大きい。この原画の人、アニメっぽい絵じゃないんで好みが分かれるようだけど、かなり達者。迷いなくひかれた太い描線。身体だって肉感がありながら、ムチムチしないでシマっている。顔もかわいい。魅力あるよ。でもなあ、やっぱりPILだけに汁気が弱いのはしょうがないか〜。これで精液バンバン飛んでたらもう今年一番のゲームだったろうに!残念。

バカさ加減も「あゆみちゃん」の比ではなく、主人公はもうバカというより病気。しかもメイドの方もこんなヤツのところに喜んで来るぐらいだから推してはかるべし。ボクもエロバカは好きですが、ここまでバカだともうエロとかぶっ飛びますな。笑えるからいいけど。で、このゲームのバカさを象徴するのが「おま毛CD」。このCDに入ってる「メイドさんロックンロール」と「メイドさんブルース」、この2つだけでも買う価値あり。「MAID in HEAVEN」を買うなら少々ムリしても、中古でも、初回版をゲットすること。多分通常版は「おま毛CD」がついてないからね。これが無かったら価値半減。オレも家にメイドがウチに来たら、この曲をカラオケで歌わせることにしよう。

しかし、PILとかアリスとかって普段バカゲームとか中心にやってないのに、大作の合間に軽く作ってもメイビーとかスクープとかよりはるかに面白いの作りやがる。こういうのがメジャーブランドの底力ってやつなのか。悔しいなあ。


ZYX
先生からのひとこと:
テストでもいい成績ですし、
クラスでも人気はあるようです。
これでもっとみんなを引っ張っていってくれるような
積極的なところがあればもっといいのですが・・・。

 

淫内感染
ADV/ゲームA−/精液A(顔4:口2)
キーワード:武藤慶次さんの描く身体ってムチっと80年代。

平凡な一医者が同じ病院の女医のオナニーを目撃。それをきっかけに彼の秘められた獣性が呼び覚まされる。むう。これはいいゲームです。ZYXのゲームは初めてやったけど、非常に好印象を持った。まず、CGが綺麗だ。原画の人もかなり上手。アニメを多用したHシーン。鬼畜なのはちょっとアレだが、Hだねえ。Hのシチュエーションも数多い。最も重要(?)な精液も十分な量だ。ストーリーも(オレはそんなにイイと思わなかったが)一般的にはそこそこ評価されているらしい。全ての点で平均点をクリアしている。ただ、あまりにもかっちりしすぎてるというか、突き抜けた特異点を持ってない印象も受けた。これは「傑作」というよりも「秀作」タイプの作品ということになるだろう。

そういう意味で、この作品は他のエロゲを評価する上での尺度になると思う。メイビートゥルースはこれを抜けるように目標設定してがんばれ!

 

淫内感染 真夜中のナースコール
陣取りACT/ゲームA−/精液B+(顔2:口0)
キーワード:男のアクメ

「淫内感染」の続編。前作のキャラクターにニューキャラを交えたサイドストーリーを陣取りゲームしながら楽しむノベルティっぽい作品。この作品、パッケージを開けるまでは「まあ、TOP20入りするだろうな」という期待を持っていた。が、前作は越えられませんでした。いや、総じて良かったんです。CGは、ちょっとアニメーションがいまいちながら止め絵は前作より遙かに綺麗だし、CVも非常に巧い。ボクアクションゲーム好きだし、この陣取りゲームはなかなか燃えた。

しかしねえ!主人公のメガネ野郎!ちょっとは黙らんかい!!!!「ああっ、おおっ、う、うまいぞ」っと全編悶えまくり。お前が一番喜んでどうするんや。しかもね、男の声は「無し」にできまへん。ダメだこりゃ!次行ってみよう!

 

サナトリウム
ADV/ゲームA/精液A+(顔8:口1)
キーワード:ラブラブをくれ。

私立探偵・陣龍一のもとに「次の満月までに私を救って。」という謎のメモと一千万円の依頼金が届いた。龍一はアシスタントの葉山観月とともに、サナトリウム「Maria’s  Garden」に向かう・・・。とりあえず。力作。これをやる少し前に「淫内感染 真夜中のナースコール」をやったのでその力の入れ方の差がはっきりわかる。「真夜中」は多分休憩時間にスタッフが息抜きで遊ぶためのゲームをついでに発売したものだったんだろう。

ZYXというと、特に突出したところはないけど、平均点が高い、ちょうどアズーリでいうとドナドーニ(古い!でもまだ現役)のようなゲームを作る印象があったけど、このゲームは「淫内感染」をさらに全科目で5点か10点上乗せしたような出来。前作がドナドーニとしたら、今回はディノ・バッジョぐらいの出来だった。

でもこのゲーム、汁気の割にヌけなかった。なぜだ!?いや、確かにHだと思うけど、期待ほどじゃなかったというか・・・。ゲーム序盤、主人公が鬼畜じゃなさそうだったんで、「これは出てくる女の子達とのラブラブな展開になるんじゃないか?うひょひょひょ」というのを予想してたんだけど、このゲームのHシーンはことごとく凌辱。主人公は身辺で行われる鬼畜行為に便乗するか、傍観するかしか許されてないのだ。全体的に心が痛む物語なうえに、結構Hがストーリーとリンクしちゃってて、はっきり言って重い。しかも、主人公はHをしてても常に「これでいいのか?」って葛藤し続けとるので、こっちも気が気でない。まだ主人公自身が鬼畜だった方が行動原理自体には迷いがないので良かったかも。話が結構良くできてるんで余計チンポが萎えた。

和姦は2、3つしかなく、結局オレが望んでいたゲームの展開にはならなかった。サナトリウムの患者さんとはくっつけないし。しかも後半は「ユング、フロイト」だの「人間の本当の欲望」だの「儀式」など、オレがジンマシンでる要素がバンバン出てきたし。とはいえ、良くできたゲーム。心理学についてよく勉強してるみたいだし。それでいて、イヤミじゃない。背景が3DCGでとてもキレイ。しかもちょっとだけ動く。これ、もっともっと使って欲しいぐらい効果的。CGも、ストーリーも、演出もどれも平均以上。オレはおまけモードが充実してるところはそれだけで評価ダブルアップだけど、この作品のおまけモードは欲しい機能は全部入ってるし、デザインからして力が入っている。ここだけでも「花の記憶」に勝てるよ。もちろんザーメンもドバドバ出ております。やって見る価値は十分にある。

これでもっと短ければなあ!しかし、これでも普通の分量に感じるぐらい今のゲームはプレイ時間長い。1プレイ30分程で20周ぐらいでコンプ、みたいなんがイイわ。「HEARTWORK」みたいなの。


MAY−BE SOFT TRUSE
まさに悲劇!
ゲーム界のコルシカの兄弟。

 


ADV/ゲームC+/精液B+(顔3:口0)
キーワード:ナンセンス・マッチョ

無人島で逃げる女を狩る。一人も狩れないと自分が死ぬ、という無茶話。メイビーのセカンドライン、トゥルースの処女作。フェアリーテールのレッドゾーンみたいなもんなのかなあ。ストーリーもCGも過激路線。でもこれは話はいまいちだよ。原画もあんまりうまくないし、2段フィニッシュじゃないし、俺は何とも思わんなあ。ただ、エロなだけ。

 

歪み
ADV/ゲームB−/精液A−
キーワード:ナンセンス・マッチョ・ラリ女

何かが狂った日常、何かが狂った人々。まさに「歪んだ」話。トゥルース第2作。このゲームは珍しくフィニッシュの後に「ちんちん後始末」のCGが入る。これのせいで顔射、口射の数え方がややこしい。しかし、救われん話だ。確かにメイビーの本店とは差別化は図れてるけどね。でもゲームとしての「格」がやっぱりメイビー。・・・キツイこといってごめんね。

 

脳力者
ADV/ゲームB−/精液B+(顔4?)
キーワード:ナンセンス・マッチョ

うーん。誇大妄想の主人公の話だったような。これは途中で止めたしよくわからん。でも主人公の性格は好かん。一応Hだけどね。しかしこの会社、ゲームシステム変える気ないの?移植ものとはいえWin版の作り安すぎる。こういうところがメイビーなんだよな〜。・・・またキツイこといっちゃった。

 

DOOP
ADV/ゲームB+/精液B−(顔0:口0)
キーワード:怪物・浮気者

調査員が一人また一人と謎の惨死を遂げる。沈没した潜水艦の調査から始まる深海1000メートル下の海底基地内での恐怖。これはメイビーにしてはかなりいい出来だと思う。設定からして非常に練られている印象。プロットは違うがシーズの剣乃作品の雰囲気に似ているかも。女はみんなHで、男も恋人がそばにいながら手当たり次第ヤリまくる辺りも同じ。まあ、演出とかストーリーの辻褄とかいう部分の詰めが甘いので、やり終わっちゃうとインパクトが弱くなるのはいかんともしがたいが。それよりもフィニッシュCGがないのがね。メイビーから汁気抜いたらただの・・・・。


13cm
ぼくは13センチよりは大きいです!
ほ、ほんまやで。

 

好き好き大好き!
ADV/ゲームA/精液B(顔2:口1)
キーワード:「壮絶」と言う言葉がエロゲの形容詞になるとは。

ボクのカワイイあの子。もう誰にも渡さない。ボクが彼女を守ってあげる。すてきなゴムの服着せて。「コミュニケーション不全のいかれフェチ男が、惚れた女を落とすのにその娘を誘拐してラバースーツで拘束・監禁」というゲーム。

エロゲというのはしばしば不自然なシチュエーション設定が行われます。同じ町内に美少女の同級生が大量に住んでいたり、自分の好きだったあの子も偶然自分に想いを寄せていたり、兄妹でも何でもない女が自分のことを「お兄ちゃ〜ん」と呼んだり。で、鬼畜系ではマッチョ系の状況が多いですな。「オレのチンコの前にひざまずけ」みたいなね。このゲームもある意味ではそういう女の子を制圧しようというゲームですわ(根本がちょっと違うけど)。しかしね、これは別格。これをやってしまうと世の中の鬼畜や精神倒錯系ゲームとか皆バカゲーに見えてくる。

イベント以外のCGはヒロインと街の風景とサブキャラの立ちグラのみ。ゲームを始めると、ラバーマスクをつけた監禁状態のヒロインと、主人公がいる。あとはひたすら部屋にこもって主人公の独白とヒロインの独白を聞き続けるだけ。音楽はギター1本。まさに「文章だけ見て下さい」というゲーム。なにしろヒロインの顔を一度も見ないエンドもあるんやから。何でしょう、このストイックさ。売れなくていいんでしょうか?

しかし、あえて超シンプルなヴィジュアルと音楽で勝負するだけあって、文章はすごかった。すごかった、としか言えない語彙のなさがもどかしいけど、本当にすごかった。主人公の愛憎と狂気、不安におののくヒロインの心の内が、もうとぐろを巻いてますわ。ファーストプレイでオレが最初に行き当たったのが主人公と誘拐した娘とがくっついてしまうと言うエンドで「なんじゃ、これ!結局ご都合主義かい!」と思ったが、これはコスモに浮かぶたった一つのオアシスに過ぎなかった。後はどのルートを選んでも、狂気・惨劇・死・愛憎・偏愛のちゃんこ鍋。うわわわわわわ〜。主人公の妄想シーンなんかは、バラバラになった身体と交わり、首だけになったヒロインに口射。執拗すぎてもう吐きそうです。

でも、誤解しないで。気持ち悪いということを言いたいんじゃないんですわ。要するに、文章の持つ力にぶちのめされてるんです。不安定な精神を書くのにありがちな心理学的なフォーマットに乗っ取った描写やEVAもどきのバカ演出に全く頼らず、ただただ2人の心の動きを描写するだけでここまでの世界を構築できるのは大した力技。

色々な意味で、この作品ほど徹底したゲームというのは類を見ない。よく「表現の強度」という言い方があるけど、これほどの圧倒的なレベルでの情念の発現は、もはや文学や映画(単館系)などハイ・カルチャーと呼ばれるジャンルのものを連想させる。これは傑作やね。

・・・但し、オレの好みではなかったが。こんなゲームでどうやって抜けゆ〜の。やっぱりオレは「全員狂人」よりは「全員バカ」のゲームの方が好きやね。

 

入院
ADV/ゲームB+/精液B−(顔1:口1)
キーワード:ちんちんが「好き好き」より小さくなってたなあ

最低だぜ!大学の入学式前日に車にはねられて入院する羽目になっちまった!でも世の中捨てたもんじゃない。看護婦や入院患者、女の子はいっぱいいるよ〜。その13cmの次の作品は何と「ハートウォームな入院体験シミュレーション」。「飼」「好き好き大好き!」と来てハートウォーミング?どういう振り幅や、これ。でもこういう流れで出来た恋愛モノってのはHシーンがちゃんと描かれているだろうと踏んでトライ。

ん〜、普通。何か、すごいアブノーマルなブランドのイメージの先入観持ってやったんで、よけい普通に感じるわ。何かこじんまりしてるよなあ。グッとこないのよ。全体的に感情移入しにくいキャラクターやし、会話がフワフワと宙に浮いてるんでストーリーにもあんまりハートを鷲掴みにする力がないよ。なにより、コメディータッチの話やのに主人公が寒いのが一番アカン。やっぱり泣かせたり落ち込ませたりするのは簡単やけど、笑わせるのはムズいよな。ひとりで泣くのは簡単、ひとりで笑うのは難しい、オノヨーコ、みたいなね。音声がHシーンのみとか、BGMの数が少ないとかそういう部分でも「軽さ」っていうのを感じる。悪くはないけどねえええ。平凡。

唯一特徴的なのはCG原画。これは好き嫌い別れそう。まあ、みんな「口がでかい」ってのがキーポイントになるんやろうけど、オレは全然大丈夫や。むしろかわいいと思うけどね。それよりもっと問題なのは絵の描線。一様な太さでピグマで描いたみたいな線で、フェロモン出てない。これ、青年誌の線になってますけど。都会的に仕上がっておりますけど。こういうCGとテキストの軽さがあいまって妙な洒脱感があるんだよねえ、悪い意味で。

あと、汁気が・・・。「好き好き」はいい感じやったのに、「入院」は汁に関してはダメダメ。2段フィニッシュじゃないしなあ。さすがにHシーンのテキストはなかなかの濃口で良かったとは思うけど、絵的にそれを生かせているとは言えないねぇ。ただ、ボイスは喘ぐばっかりじゃなくってかなり具体的な描写を織り交ぜてくれるのでHどすえ。

あんまりいいこと言わなかったけど、まとまってるとは思う。テキストとかはなかなかいいと思うし、デザインはかわいいし、攻略の仕方とかも結構凝ってる。買って損はしないとは思う。まあ、得もせんかも知れんけど。かなり期待してやったからちょっと評価が辛くなっちゃった。でも、「好き好き大好き!」を作ったところにしては水準が低いと思った。ギャグは苦手か?

え〜、このレビューの最大のキーポイントは「汁ブランド」と思って買ったのに読み間違えた俺自身の釈然とせん気分、ということで。とばっちりを受けてしまったね。他の人ならもっといい評価すると思うよ。


 

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