サッカー日記04
(1999.4)


4月29日(その2)

1999J1stステージ第9節
ガンバ1−2京都パープルサンガ

1節飛んでしまったが、前節は平塚に勝って連敗ストップのガンバ。今日はワールドユース選手権から帰ってきたばかりの播戸がいきなりスタメン。前線の人間が圧倒的に足りないのでアントンにしてみれば待ってましたの起用だろう。しかし、さすがに稲本は出てなかった。当然やね。

今日は久々にTV中継があったのだが、見る暇がなかった。残念。しかし、今のガンバはとにかく中盤が作れないのでマイボールになったら、とりあえずFWお願い!って感じの攻撃しかない。後は柳本のサイドからのクロス。どっちにしても小島がいないんだから何も起こらないよ。ディフェンスはただでさえモッサイところへ斉藤がリタイアで木場みたいなんが入ってかなりあぶなっかしいし。稲本が全開になるにはまだまだ時間がかかるだろうし。エエ材料ありませんなあ。小島と稲本が戻ってくれば5割ペースで勝てるんだけど。絶望的な層の薄さ。トホホ。

一方、サンガはワールドユース組が3人とも全試合大活躍で京都府からスポーツ功労賞みたいなもんもらいよった。ゆうても京都のワールドユース組って全部横浜Fからの移籍組やのに。ええ買い物したなあ。生え抜きのバンとイナが両方ともベンチウォーマーに終わったガンバと好対照やわ。

次の相手は柏。お互いカウンターが得意なチームやけどチーム力は段違いなのでやっぱり劣勢なのは否めない。で、その次はFマリノス。しんど〜。


4月29日(その1)

ワールドユース選手権総括

いや〜終わりました。ワールドカップ、アジア大会と長いことたまっていたウンコが久しぶりに出たような爽快な大会でしたね!こんなに気持ちいいシリーズは96年のキリンカップ(ユーゴ、メキシコを連破)以来ではないでしょうか。書きたいこといっぱいありますが、とりあえず思いつくままに総括&選手評を。

○概況

FIFA公認の世界大会で準優勝。まごうことなき快挙であり日本サッカーの歴史に新しい1章を付け加えたのは間違いない。

まあこういうこというと「相手が弱かった」とか「サッカー強国はユースの大会に本腰を入れてない」とか言う茶々を入れてくる人いるんだろうけど、日本チームだってパーフェクトなチームだったわけじゃないよ。金古・市川が戦線離脱でDFの数が足りなくなってDF未経験者に難しいフラット3をやらせるハメになったし、両アウトサイドも酒井、本山と本職じゃない人間。新キャプテン稲本の欠場が痛いの言うまでもない。スタメンにも永井という全然動かない休火山をあえて使い続けたし。日本チームの台所も非常に苦しかった。しかも、日本チームの選手でJでバリバリのレギュラーは半分もいないんだから。イングランドやカメルーンが2軍選手の集まりなら、こっちもJリーグの1軍半チーム。しかしその中での準優勝というのは、日本のユース世代の層の厚さというものを世界に示したものだったと思う。日本のレベルは着実に上がっていってるよ。

かと言って過大評価しすぎるのは危険だが。ユース代表選手の帰国インタビューで早速ニュースキャスターが「今のユースチームならフル代表に勝てるんではないですか」とか訊いていたが、こんなんは高校ラグビー選手権で優勝した大工大の選手に「このチームなら東芝府中にも勝てるんじゃないですか」という質問をぶつけるが如くナンセンスなものなのだ。ユースとフル代表の間には月とゾウリムシぐらいの差があるんである。

それでも弱いよっかはるかにいいのは言うまでもない。しかも日本のユースチームはA代表ほどではないにせよ、かなりの注目を集めて大会に望んだ。大きな重圧のなかの強豪達との連戦を勝ち抜いたタフさは大したもの。ポルトガル戦のPK戦でも怖いぐらいの落ち着きで皆成功させ、感心させられた。

○ゲーム

今回、一番よかったと思ったのが、どの条件、どの相手にも日本は同じシステム・戦術で戦えたということ。勝つより内容、いいサッカーのイメージを育てるのがこの年代にとって大事なこと。日本はフル代表まで共通するフラット3守備のプレッシングサッカーを一度の変更することなく自分たちの戦い方を貫いた。しかもそれでいて結果も残した。これは大収穫。

日本ユースは上の五輪、フル代表の手本になるような攻撃を緒戦のカメルーン戦から爆発させた。パスありドリブルありミドルシュートあり。煩雑なポジションチェンジでマークを外し、正確なキック&トラップでスピード豊かに相手の守備を切り裂く。非常にワイドな視野をそれぞれの選手が持ち、大きくボールが展開する様はまさにスペクタクル。これでも選手達はまだまだ不満だってんだから、どえらい才能や。攻撃に関しては小野が黒子に徹して球を効果的に散らしていたことが効いていたように思える。もちろん、高原の献身的な動き、小笠原の抜群のセンス、両アウトサイドの鋭い突破など、プラス点は上げていけばキリがない。当然ながら、もっと上の世代になると当たりも厳しくなるし、そうそううまくはいかないと思うがね。相変わらずシュートの正確性がないのもいかんともしがたい。しかし五輪代表やフル代表のバランスの悪い攻撃と比べて、日本ユースチームの攻撃の何と華やかで美しいことよ!

守備陣も頑張った。アジアユースの時点から問題は攻撃陣より守備陣だと言われていた現ユースチーム。しかし今大会の守備陣はむしろ堅い、といっていいほど。相手の注文通りのカウンターをバシバシ決めさせていたザル守備が、あっと驚く変貌ぶり。システムはアジアユース時が2ボランチの最終ラインがフラット4、で今大会がワンボランチのフラット3とシステム的にはさらにハイリスクなものになっているというのに、稲本も欠いた状態で決勝時まで出場チーム中最小失点を誇った。これは攻撃陣以上に驚きの結果と言っていい。これはトルシエ・山本の指導の功績である。

あとの課題は精神面。というかゲームマネジメントという点。体力が続かないという問題もゲームの流れの緩急をうまくつけけられれば解消する。これは大昔から変わらない問題で日本の試合運びは一本調子そのもの。時間の経過と共に体力が消耗すると、それに従って同じサッカーのまま縮尺がどんどん小さくなってく感じ。今大会でも後半はただ耐えてるという「ゲームコントロール」とは全く無縁の状態になっていた。余裕を持ってやれたのは2点リードで向こうが先に崩壊したメキシコ戦だけ。意識的に気を溜めていき、チャンスと見ればバッと解放する。リードしたら相手を手玉にとって焦らせる。南米のチームはユースレベルでもそういう感覚を持っている。これはやっぱりサッカーというものの成熟度の違いなのか?

本来ならその日本の拙いゲームをフォローしてやらなければならないはずのベンチも今回は不味かった。トルシエはチーム作りはうまくやったが、苦しい時の選手交代など、ゲームの流れを変えるような試合途中の修正は皆無。唯一イングランド戦の石川投入だけが当たったが、あれは照明灯の故障という要素もあった。むしろ、ポルトガル戦やウルグアイ戦など、むざむざ相手に試合のイニシアチブを渡してしまうような采配が目についた。トルシエは頑固なまでに変えない部分と、突如エキセントリックな行動に走るという二面性がある。今回も動きの良さそうな高田と播戸を使わず、コンディション最悪の永井を全試合スタメンで起用。ケガがかなり悪そうな稲本を敢えて出しておきながら10分程で交代。決勝で石川がいるにもかかわらず、左アウトサイドをやったことのない氏家を出す。とにかく訳わからん采配が多すぎた。重要な試合ほどバクチを打つという理解不能なベンチワーク。誰も何も言わないの〜?

ズバリ言ってしまうと、選手達の能力を考えたらベンチの采配次第で優勝できた。選手がベンチの尻拭いをしたおかげで面目が保てたようなもんだ。指導者はいい人いっぱいいるんだけどね。どっかにいい軍師おらんか?

○選手評

GK・南 間違いなく今大会のMVP。トルシエが決勝戦前のインタビューで「勝負は開始わずか20分で終わる」と言っていたが、あの酷暑のなかで2週間で5試合という常軌を逸したスケジュールで試合をするのだ。どんなチームでもあっという間に運動量が無くなる。激しい運動量が必要なサッカーをする日本は後半に入ると運動量がほとんど無くなった。決勝トーナメントに入ったらもう後半はハーフコートゲームの展開が殆ど。南が何点防いだかわからない。素晴らしかった。とは言え、現A代表の川口と比べると安定感はまだまだ。特にハイボールの処理やロングボールへの対応などはかなり精進せねばなるまいよ。

DF・手島、辻本、中田 この3人はまとめて。今大会は金古が脱落して専門外の中田を促成栽培したことを考えるとかなり良くやっていたと思う。清雲体制と比べて現ユースのコーチングスタッフがどれほど有能かを示していると思う。今トルシエがやっているフラット3は予想に反して非常に日本の選手にフィットした。やっぱり約束事が多い方が勤勉な日本人DFにとってはやりやすいのかも。但し、今回の3人もシステム的には完璧な動きをしても1対1の局面やルーズボールへの反応などではさすがにフィジカル面が弱い分見劣りするのは致し方ない。現五輪代表のDFに取って代わるほどまでには?

MF・小野 大会ベストイレブンに選出されたものの、本人も回りも「不満足」の大合唱。このところ小野が賞賛された大会というものに出会ったことがない。みんな欲求が高すぎると思うんだけど?今大会の小野はボランチの少し前辺りの下がり目の位置でプレイすることが多かった。見た目には試合開始だけちょこっとスルーパスを何本か出した後は消えてるという感じの試合が多かった。しかし、目立たないところでしっかり仕事はしていたと思う。小野が後ろで攻撃の前準備をしていたからこそ、小笠原や本山があれだけ輝いたと言える。実際、小野が欠場したスペイン戦での日本攻撃陣の混乱ぶりを見るにつけ、小野こそがチームのパトロンであったのだと確信した。やはり存在感は絶大。

MF・本山 美しい!この一言。南米系のテクニカルで弾むようなものでもなく、欧州系のパワフルで直線的なものでもなく、彼のドリブルはとてもユニークなリズムがある。サクっと居合い抜きのように一瞬短く切れる。この軽さは見ててスゲー気持ちいい。ナイジェリアでも一番人気だっただろう。しかし、彼のこの持ち味は当たりの激しい大人の世界で果たして通用するのか、という疑問もあるのは確か。ガサがないからなあ。しかし本山のようなドリブルがワールドクラスでも通用したら、それこそ素晴らしいスペクタクルだろう。がんばれ〜。

MF・小笠原 本山と並んで非常に評価を高めた一人だろう。これで五輪代表にも選出か?身体の使い方やパス、ドリブルのタイミングなど、サッカーセンスは飛び抜けたものがあるし、運動量がめちゃめちゃ多いというのも好感度。しかしこの先順調に成長していけば、上の代表まで行ったときに中田のポジションとかぶってしまう。中田を抜くのは容易ではないぞ。頑張れ!みちのくのファンタジスタ!俺は彼の顔とても好きだ。

MF・酒井 稲本の尻拭いをしていた彼が今や押しも押されぬ大レギュラー。しかも慣れないポジションをながら、かなりいい仕事をした。但し、やっぱりインサイドの動きをした方がやりやすそうだったけど。あんまり深い位置まで切り込んでセンタリングとかなかったもんね。でもしょうがないよね〜。市川が戻ってきたらどうすんだろ?

MF・遠藤 「稲本の代役を補ってあまりある」と各所で言われた彼。まあそうなんだろうけど、俺は100%稲本サイドの人間だからね。まだまだ存在感は希薄だ。しかし、彼のせいで負けたという試合は無かったし、そういう点では大活躍したといっていい。ボランチという一番難しいポジションを考えるとね。でもあんまり頑張りすぎると稲本の席がなくなるので程々にしてちょ〜だい。

MF・石川 彼は良かった。アジアユースの時に「能力不足」と言ってしまったが謝りたい。ごめんなさい。守備固めのサブ要員としては十分な働きをしたと思う。しかも点も取ったし言うことなし。ちょっと好青年っぽいね。ふふふ。

MF・加地 石川とほぼ同じ用途で使われ、働きも同じ感じ。使い分けがよくわからなかったが?彼も出場時間は短かったがそつなくやってたと思う。しかし、アジアユースの時の大うつけは何だったんだ?

MF・氏家 出場時間が短すぎるんで何とも言えん。しかも出てきたスペイン戦は評価しにくい試合になっちゃったから・・・。

MF・稲本 大将、気にしたらあきまへんで!!あんさんこれからもっと活躍せなあかんのやから、ここで無理して何年も棒に振るよりなんぼかマシどす。あの異様にグルグル巻きにされた右足のテーピングが痛々しゅうてみてられまへん。ここはゆっくりケガを治して五輪予選に備えておくれやす。忘れんといてや〜、あんさんの最終的な目標は2002年にキャプテンマーク巻いてピッチに立ってることなんやからね!あと、決勝後に「スペインに通用していたのは本山と小笠原だけ」と言ってたそうですけど、あれ「ま、スペインも俺のレベルには到底達してへんけどな。」ってゆ〜意味ですか!?さすが大将、高みに立った発言でおますな〜。

FW・高原 しなやかにして屈強。冷静にして激烈。う〜ん、ここまで成長するとは。若いやつってのはスゴイ。アジアユースの時にはたんなるひょろひょろにしか見えなかったのに。献身的にボールを追いかけ回す姿をみてると、あの不細工な丸坊主もダライラマのように神聖に輝いて見えてくるから不思議だ。こいつはこのまま行くと、中山を越えるね。決定力が無いのは日本人FWはみんな一緒だから。これだけデカくて、テクニックもスピードもハートもある。前途洋々やね。

FW・永井 高原が良かった分余計に際だった部分があるにせよヒドすぎた。準決勝だけは活躍したがトルシエが全試合でスタメン出場させたその期待に応えられるほどの動きはついぞ見られなかった。俺は渡独以前の永井をあんまり知らないんだけど、カールスルーエで何練習してんだろうね。ルックスはチームで一番いいと思うけど。

FW・高田 「俺を出せよ!」って思い続けていた事だろうね。永井よりも高田を試してやるべきだったと思うよ。彼もどうのこうの言えるほど出場してないんでパス。

FW・播戸 こっちはまあスタメンで出られないってのは覚悟の上だったろうけどね。バンも調子は悪くなかったと思う。やっぱり緒戦のカメルーン戦で何本かあったチャンスに決められなかったってのが響いたね。しかし永井出すぐらいだったらやっぱりバンだよ〜!!!!Jで恨みを晴らせ!

 

○展望

もちろん、これで「2002年も安泰やバンザーイバンザーイ!!!」とはならない訳で。

問題はここからフル代表、そして自国でのW杯で列強相手に活躍してくれる人材をどれだけ育てることができるかだ。前園の横で小さくラ王をすすっていた中田が今や日本の大黒柱。で、その中田が「今まで一緒にサッカーやった中で一番巧い」といっていた財前はクロアチアでカズ相手にドサ回り。若手の将来は本当に読めない。慎重に育てなければならない。しかし、アトランタ五輪組が今の代表の中核を成していることを思えば、日本のサッカーの育成方法がある程度正常に機能していると言っていいと思う。あとはその人材をどう使っていくかという、監督コーチの問題になってくる。

とりあえず、日本サッカー協会としては当面トルシエをクビにすることは出来なくなった。トルシエにも非があるとはいえ、大会前のようなゴタゴタはもう金輪際ゴメンだ。ユース、五輪、フル代表と3つのチームの総指揮を任せるという極めて重大な任務を任せておきながら、一方ではその采配に疑問を投げかけまくるという二律背反はどういうことなんだろう。どっちかにせい!今の体制だとトルシエがコケたら全世代の代表が一からの出直しになるのだ。協会にはその重大さがわかっているのだろうか?こうなったらトルシエに思う存分能力を発揮してもらおう。トルシエに十二分のバックアップを与えよ!!!!もしそれでもトルシエがイヤなんだったら今すぐ解任して欲しい。ズルズル行くのは一番アカン。上のごたごたで一番被害を受けるのは選手じゃ!!!!でも、その次の代表監督が釜本という最悪の選択は止めてくれぇ!いっそ年俸10億払ってクライフに来てもらえ!!!!


4月25日

1999ナイジェリアワールドユース選手権
決勝トーナメント決勝

日本ユース代表0−4スペインユース代表

日本準優勝!

今日は時間がないので、いつもの観戦記はなし。それに今日はなくてもいいよね。

スペイン代表ははっきりいってそんなに強くなかった。確かに強い。が日本と同じレベルの強さであって全く歯が立たない相手でもなかった。しかし、今日の日本の選手は何かがおかしかったよ。みんなデビュー戦のようにガチガチで、浮き足立っていた。プレスは中途半端だし、攻撃に回ってもいつものダイレクトの流れるようなパスワークは影を潜めた。つまり日本は戦うための心の準備ができていなかったと言える。小野という若年寄がいなかったから、と単純に決めつけたくないが、今日はチームのディシプリンを貫徹するための意思統一が極めて低かった。

しかも落ち着くまえにスペインに点を取られたのは痛かった。スペインは一度波に乗ったらどこまでも行ってしまうジュビロのようなお国柄。日本としては先取点を取られる展開だけは避けたかったハズなのだが・・・。ま、今日のろくでもない審判のナイスアシストもあったけどな。

よくやったよ日本チームは。予想を大幅に上回る出来と言っていいんじゃないか?ファンというものはヌエの様な存在であって、勝ったら「A代表にもユースの面々を抜擢せよ」、で負けたら「国辱もの。帰ってくるなヘタクソ!」となってしまいますから。最後に大敗したことでユースの評価を急に下げるヒトもいるだろうけど、オレはこの大会は久々にスカッとした気分を味わえた。ユースチームの選手達にはお疲れさま、と言わせて欲しい。

大会の総括はまた後日に。


4月22日

1999ナイジェリアワールドユース選手権
決勝トーナメント準決勝

日本ユース代表2−1ウルグアイユース代表

今夜も最高!

今日で寿命が縮まったヒト、多いんじゃないでしょうか?でも遅くまで起きて見てて良かったね!

いつかは壁にぶつかる、いつかは惨敗するという一部代表サポーターのマゾヒスティックな期待(?)を後目に勝ち進む日本ユース。馬脚を表すどころか日本サッカー史上初のベスト4進出。しかも準々決勝のメキシコ戦が大会で一番楽勝だったという素晴らしさ。小笠原にいたっては「アントラーズの紅白戦の方がレベルが高い」とまで言い切ってしまった。今日は決勝進出を賭けてのウルグアイユース戦。どうなる!?「史上最強軍団」!

さあ、試合開始!おお、ウルグアイユース強いぞ!ユースの連中は「しびれるぐらいの強い相手」とやりたいと言ってるらしいが、今日がその相手みたいです。今大会の日本の対戦相手で初めて「格上」のチームではないだろうか。とにかくデンジャラス。激しいプレッシャーで相手を潰し、高い個人技で電光石火のカウンター。これでブラジルにも勝ってきているんだから〜。こういう相手は日本の一番苦手なチーム。試合開始直後からウルグアイは激しいチェックで日本を潰し、ボールを取ったら最終ラインの裏にバンバンボールを入れてくる。しかもあっという間にゴール間に来るくせに間のパスワークでちゃん緩急をつけてくるから、DFが守りにくいことこの上なく全くオフサイドがとれない。これは難儀や。しかし、日本チームはまだその潜在能力の全てを出していない。このような強い相手と当たったことで、自分たちをどれだけ適応させてより大きな力を発揮できるか、それが見物。がんばれ!

試合開始当初は相手の守りの厳しさに浮き足立っていた日本だが、徐々に相手のやり方に慣れてきて自分たちのペースを取り戻してきた。やっぱりこいつら才能ある。プレッシャーのきつい中央はワンタッチでサイドに出し、サイドで縦にドリブルして更に外側の選手とワンツーで突破という感じで段々と相手ゴールに近づいていく。選手間のコンビネーションもここまで来るとかなり高度で、ポジションチェンジが煩雑に行われる。時には本山が右ウィングにいたりして、マークを外すための工夫が至るところで見られて見てる方は感心しきり。

そんな流れのなか、先取点は日本。左の本山が目の覚めるような鋭い突破。そこからのマイナスのパスを高原が珍しく落ち着いて決めた。カウンターチーム相手に先取点でこれで試合が楽に運べる、と思ったのもつかの間だった。2分後にウルグアイが同点に追い付く。日本チームの弱点の一つ、セットプレーでの守備がモロに出てしまった。なかなかウマいこといかんなあ。

とにかく目まぐるしく攻守が入れ替わるゲームになり、お互い激しくゴールを狙いあう。ほぼ互角の展開を突き動かしたのが日本の勝ち越し点。今日は大会始まって初めて「まとも」に動いた永井が本山の縦のパスを受け、DFを外して見事なゴール!日本のジギースターダストがやりましたでぇ!これで日本のムードはぐっと良くなりしびれるような展開で前半終了。

さて、毎度毎度心配な日本の後半が始まった。トルシエが後半頭でいきなり動く。2点ともに絡んだ本山と遠藤を下げて、稲本と加地の浪速コンビを入れる。どうやら酒井と稲本をダブルボランチにして、4バックというアジアユースの時のフォーメーションで後半を戦うみたいや。が、しかし!これが裏目!4バックが落ち着く前に、後半開始10分そこそこで稲本がアウト、予定外だったと見える石川が登場。何や何や〜!これで再び3バックに戻ってしまう。これはピッチ上はかなり混乱したのではないか?

この一連のベンチワークはかなりの波紋を呼びそうだけど、稲本は多分アクシデントだろうから「3人枠使い切ってラフプレー軍団のウルグアイ相手にケガしたらヤバイやないか」とか「結局何がしたかったんや、意味不明や」という結果論批判はできない。4バックでイケるという確信での采配やろうし。でも本山はおって欲しかったなあ。まあ本山がハーフウェーラインでドリブルつっかけて取られてピンチ、というパターンをトルシエさんは避けたかったんだろうけど。でもなあ。

とにかく、日本の右往左往でウルグアイはすっかり試合のペースを握ってしまった。ここから日本サポーターの地獄の始まり。日本はいつものように後半になって全く運動量がなくなった。中盤はガラガラで5バックか6バック状態。ウルグアイにサンドバッグの如くシュートを撃たれまくる。それでもまたまた南がそこを守って守って守りきる。日本はもう開き直って中盤とサイドを捨てて、最終ラインのゴール前だけを人海戦術で跳ね返すというやり方に出た。「ま、どうせウルグアイは一つのことしかできひんやろう、中央さえしっかりしてれば大丈夫さ」ということなんやろうか。その割には危ないトコいっぱいあったぞ!とにかく見ているものには恐ろしく辛く長い時間だった。

試合終了のホイッスルは後半52分に吹かれた。くそ長いロスタイムを生き延び、決勝へ進出した日本ユース代表の喜び方は尋常ではなかった。しかし喜ぶのはまだ早い、まだ決勝という大仕事が残っている。喜びすぎると次へのモチベーションがなくなるんだ。喜んで良いのはサポーターだけさ!やった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

決勝の相手スペインはかなり強そうや。こっちは小野は出られなくなったのが痛いが、今の小野の役割的に稲本が万全で出てきたら穴は完全に埋められる。が!今日のイナモの途中交代は絶対ケガや!ヤババイぞ!でも今日は幸せ〜。


4月19日

1999ナイジェリアワールドユース選手権
決勝トーナメント準々決勝

日本ユース代表2−0メキシコユース代表

今夜は最高!

現ユースチームのベストゲームなのはもちろん、日本サッカーの歴史に残るゲームやったね。あ〜気持ちエエ〜。

初のベスト4をかけた相手はWユース3連覇を狙うアルゼンチンを沈めて勝ち上がってきたメキシコ。この国のサッカーはかなり日本と似ている。フィジカルは弱いが、それを組織力で補う。高い個人技に基づいたショ−トパス、ミドルパスを主体にした繋ぐサッカーを指向、という事も相まって「日本の目指す地平はメキシコ」と常々言われているところだ。

対して日本ユースのスタメン

    高原   永井 

      小笠原
本山  小野      酒井
        遠藤

  中田  手島  辻本

       南

お馴染み。ここまで5試合、スタメンは一人も変わってない。もうコピー&ペーストでいけちゃうので楽。しかし何で永井!?も〜。

ポルトガルとの試合は心身ともに疲れる試合。中3日でどれほど体力が戻ってるかどうかが焦点の一戦になりそう。どっちにせよ、これだけ試合を詰めてやってるとイヤでもコンディションは下がってくる。今日は残り少ないパワーをどれだけ効率よく使うかが勝負の分かれ目ですな。いつもみたいに出端から飛ばしていったら、前半でもうアウトよ。

試合開始。試合開始直後は日本が支配。メキシコはいつも前半は守備的にいくそうだが、なるほど引いてる。でもマークが甘い。センターバックのキャプテンが出場していないということが影響しているのか?と言ってる間に今日はスゲー切れてた小笠原が右で粘ったボールを酒井にパス、それを大きく逆サイドにセンタリングしたボールを本山がどフリーでヘディング。前半4分で先取点!こらもうけや。まずはペース頂いたで。

するとメキシコはいきなりロングボールをがんがん入れてくるようになる。もう試合終了直前みたいな攻めや。これは日本の弱点を研究してるな〜?そもそもメキシコが日本に勝っている最大の要素は「怒濤の粘り」。どれだけ点差ビハインドしててもひたすらゴールを取ろうと向かってくる。エルナンデスなんかのがむしゃらなプレーぶりはフランスW杯でも印象的だったよね。片や日本は勝ってても負けててもイーブンペースでバカ正直なサッカーしかできない。イタリアあたりなら1点取ってあとは流して楽に勝つやり方出来るだろうけど無理だよなあ。さて守りきれるか?またドキドキしそう・・・。

果たして、メキシコの怒濤の攻撃が始まった。もう入る入らん関係なし。ゴールが見えたらシュート撃っていく。日本は酒井がSB気味に引いて対応。南も攻守を連発して、失点は許さない。それどころかメキシコが前目に来たところをカウンターで小野が小笠原のセンタリングを1点目のVTRのように見事に決めて追加点。おいおいおいおい、こんなにうまくいっていいのかいな。2点差になって、メキシコはますます攻めを強めてくる。ドリブル、パス、ミドルシュート。色々な手を織り交ぜてゴール前に迫ってくる。日本は最終ラインが徐々に引いてきてるそ!ヤババイ!またか?また追い付かれるのか? というムードで不穏に前半終了。

後半が始まっても情勢は変わらず。日本は5−3−2の状態になり、最終ラインが引き引きになって中盤がスカスカ。メキシコのパワフルなドリブルに突破され放題になってしまう。永井高原のツートップはキープできないし、ラインを押し上げる時間も稼げないのでクリアしてもクリアしてもメキシコの選手のマイボールに。日本は最終ラインだけの守備になっていく。ここら辺が一番やばかった。

ところが後半も半ばをすぎると、ピッチ上の様相が変わってきた。お互い疲れているなか、メキシコの方に先に破綻がやってきた。コンビネーションがなくなり、個人の突破ばっかり。対照的に日本の方に落ち着きが出てきた。どれだけドリブルしても5人抜きとかされるわけでもない。センタリングは中の選手が背が低いので安心。ミドルシュートはめったなことでは入らない。という訳で相手の全ての攻め手に慣れてきた日本の守りはすっかり安定して、鋭いカウンターまで出せる余裕が出てきた。メキシコは焦ってミスを連発。・・・これは勝った。さて、トイレにでも行こうかな〜っと。

試合終了間際は巧妙に時間稼ぎをして日本は危なげなく逃げ切った。これじゃあ試合巧者みたいじゃんかよ。戦前の予測は大ハズレ。日本は強国メキシコ 相手に「格上」の試合をやってのけたのだ。こら驚いた〜。みんなスゲーぜ!MVPは全員だあ〜!

こうして初のベスト4入りを果たした日本だが、今のところフロック勝ちはなく、実力は大会参加チームの中でも指折りであるというのは疑いもない。次の相手はウルグアイだが、是非勝って欲しい!優勝や!

しかしこれで稲本が帰ってくるのが遅くなるなあ〜。


4月17日

1999J1stステージ第7節
ガンバ0−1ヴェルディ川崎

まあどっちもどっちっていう試合でした。ヴェルディの方が幾分良かったかなってぐらい。ガンバはかなり押し込むシーンもあったが、決定力不足。ガンバ唯一の得点源小島が肉離れで離脱が痛い。痛すぎる。攻撃の選手が全然いない。今日なんか廣長にオフェンシブMFやらしてるしなあ。大黒も今のところ全く輝きがない。ドロもいまいちやし。今頼りになるのは柳本と森下だけや。これは苦しい。

選手のやりくり大変やで。宮本、小島、稲本(もしかしたら播戸)が召集されるオリンピックの時にはどうなるの?ひじょ〜にキビシー!


4月15日

1999ナイジェリアワールドユース選手権
決勝トーナメント第一回戦

日本ユース代表1−1(PK5−4)ポルトガルユース代表

あややや〜。今日はホンマに心臓に悪い試合やった!

サッカーダイジェストに強烈なトルシエ批判の記事が載る今日この頃。日本ユースは予選リーグをトップで通過。実際に日本は同グループではダントツにいいサッカーをしていたので、1位は妥当な結果だったと思う。しかしね〜、あまりにも他のチームが弱かったせいで「日本の入ったグループは特別にレベルの低い組だったのでは?」という疑問もあった。なにしろ日本の他のアジア代表は1勝すらできず皆郷土に帰っとるのだ。それだけに今日の試合は日本の試金石だと言える。しかも相手はポルトガル。アジアチャンピオン、韓国を3−1で一蹴したチームだ。

試合開始。やはりポルトガルは強い。個人技も組織力も戦術眼も今までの相手とは段違いや。しかし、日本よりずっと上というほどではない。ポルトガルは日本と非常に似てるお国柄のイメージがあるので決定力はあまりないやろうが、確かなパスワークとトリッキーな個人技はに基づくカウンターアタックには要注意ね。

対して日本ユースのスタメン

    高原   永井 

      小笠原
本山  小野     酒井
        遠藤

  中田  手島  辻本

       南

また同じメンツ。トルシエはもうここまで来たらチームとしてのハーモニーの方が大事だ、と言ってるのでもう稲本の出番はないだろうなあ。しかし永井はなんで〜!?

前半。さすがにトーナメントに入ったからか両チームともセーフティファーストの慎重な試合ぶり。特にポルトガルはぐぐっと引いてしまって少人数でのカウンターに終止。しかし、ポルトガルの徹底したな裏ねらいの縦パスは日本の3バックがことごとくオフサイドトラップで撃墜。たまに抜けても思った通りポルトガルはフィニッシュがヘボ。点は入らん。かたや日本もゴール前の相手のプレッシャーのきつさに今日は苦しんでいる様子。それでも日本はボールをキープしてゲームを運ぶ。このレベルでも日本は自分の攻撃スタイルを継続できた。と、それはいいのだが、今日は両サイドからのクロス精度がもう最悪。本職のアウトサイドではない本山、酒井とも中に切り込んだ時はいいけど深い位置からのセンタリングはまだまだ。ゆえにサイドより中央で高原がポストになるプレイの方が可能性を感じた。今日の前半の高原はロペスばりの頼もしさだったし。とは言え、日本も小野がほとんどボランチの位置でプレイするなど、やはりリーグ戦の時と違って守備にもかなりのウェイトをおいていた。人数が足りない(永井はやっぱり消えてた)ので中央でポルトガルのDFにがっちりと守られてしまった。互いの守備が十分機能して、綱引き状態のまま前半が終了。

ほぼ互角の展開のなか、動きがあったのが後半の立ち上がり。相変わらず動きのいい本山が中央をズバズバと突き進んで左のスペースに走り込んだ永井へ。その永井がこの大会初めての仕事(大きな切り返し)をして中央へマイナスのグラウンダー。そこに遠藤。見事なミドルを突き刺し、日本に先制点。これで日本に勢いがぐっと向いてきた。

ポルトガルは早速動いて3人交代枠全てを使ってスクランブル。しかし、ポルトガルは日本の苦手な身体能力を生かすタイプじゃないので楽勝や。と、このときまでは思っていた。しかも!劣勢のポルトガルにさらなる悲劇が。本山の絶妙のセンタリングに反応した高原とキーパーが激突。うわ。でもしょうがないなあ、あのボールじゃ不可抗力やで。ん?テレビからすすり泣きが?誰の声やと思ったら、ポルトガルのキーパーの声や。何とキーパーが試合続行不可能になってしまった。既にポルトガルは交代枠を使い切っている。フィールドプレーヤーの一人がキーパーの服を来てゴールマウスへ。おお、こんなの国際試合では初めて見たわ。

高原の土佐丸殺人サッカーで11人対10人になり、ポルトガルにはキーパーがいない。これはもうまっちがいなく決まったと思ったが、このアクシデントが意外な方向に作用する。ポルトガルはキーパーがいなくなってもう開き直ったのか「もうワシらには失うモノなんてないんじゃ〜い」とばかりに怒濤のごとく攻めに出てきたのだ。10人とは思えない素晴らしい集中力と運動量。人間追いつめられると何でもできる。一方日本は相手の弱みにつけ込むどころか、ゴール前に釘付け。観客は一連の流れのなかですでにポルトガル判官贔屓の空気が充満。スタジアムはポルトガルのホームの様相を呈してくる。沖縄水産と決勝で対戦した天理のごとく、とんだ引き立て役に日本は回されてしまったのだ。

ポルトガルが1点返した時点で、トルシエは動くべきだった。選手たちの疲れはかなりひどく、運動量は急速に減りポルトガルの志気100の攻撃を防ぐだけで精一杯という状態。ここで播戸でも入れてカウンターで牽制して相手のイケイケムードに水を差す必要があったと思うが。しかし、選手交代は何も行われず日本は本来優位な立場にいるはずなのに、ひたすら耐えるという謎な展開になってしまった。小野なんか後半の終わりはずっと歩いてたもんなあ。こんな状態になったら数的優位とかあんまり関係ない。だって後半は酷暑と疲れのためにお互いボールサイドの数人の選手しか動いてないんやから。後半終了間際にやっと播戸出てきたけどみんなヘロヘロの状態の時に選手交代してもなあ。もうかなりグダグダの状態になった両チームは中盤を無くしてみんな引いてしまい、少人数のカウンターを交互に繰り出すアメフトのような展開。申し合わたしたように延長戦へ。

延長戦でも流れは全く同じで、見てる方も疲労感が増してくる。しかし、全体的なムードはポルトガルにあった。なにしろ、負けて当たり前の状態。時間が経てば経つほど日本の方にプレッシャーがかかってくる。交代出場のポルトガルのFWはまだ動きも良く、日本のDFは脚も止まって逃がしまくり。ヤババイなあ。しかし、最後の最後で南が鬼神のごとく守りきって得点は入らない。ポルトガルはやっぱりフィニッシュがあかんなあ。助かったよ。

延長戦も終わり、素人キーパー相手のPK戦で何とか日本は勝った。しかし勝った気しないわ。ポルトガルにはやり遂げた充実感が。日本の方にはどれだけ劣勢になってもなってもひたすら攻撃してくる恐ろしいターミネーターからやっと解放されたリンダハミルトンのような安堵感がただよっていた。みな今日で寿命が何年か縮まったんちゃうか?

今日の殊勲者はもうなんといっても南しかない。ハイボールにさわれないであわや決勝点というお馴染みのシーンもあるにはあったけど、その10倍はファインセーブを見せてくれた。すごいぞ偉いぞ!逆に一番あかんかったのはトルシエ。選手交代次第では今日は絶対90分で勝てたと思う。今日の疲れは後を引くぞ。

で、今日の後半にやっと稲本が登場しましたよ!遠藤とダブルボランチを組んだんだけど、早速いいチャージを連発。さすがにいいね。なんぼこの大会で遠藤が伸びたっていっても、華が違う華が。でもな〜、やっぱ練習してないからコンビネーションはイマイチやったな。前線へのミドルパスはかなりカットされてたぞ。う〜む。まだ全開とまではいかんか。ケガもなんか治ってないような・・・。次もスタメンではないやろう。いや、むしろ出さないで欲しい。帰ってから休まれた方が痛い。

さて、もう負けても文句は言われないぞ!これからはのびのびと日本の良いところを出して頑張ってくれ!でも疲れてるかなあ。メキシコかあ・・・。

 


4月14日

ナビスコカップ1回戦第2戦
ガンバ大阪、ホームで川崎Fに敗北も2回戦進出

一応次に進みましたが。
何か、めちゃめちゃ守備的にやったらしいけどね。 格下にホームでそんなのやっていいの?しかも負けてるし。

なんだかなあ。


4月12日

1999ナイジェリアワールドユース選手権予選リーグ
日本ユース代表2−0イングランドユース代表
決勝トーナメントへ

今日もスタジアムはかなりの入り。ナイジェリアの人たちはサッカー好きなんだねぇ。しかもワンプレーワンプレーに歓声が上がる。エエ人らや。

もう予選リーグ通過の目はないイングランド。見たところこの3試合の相手では一番いいチームやった。個人技はいまいちながら、結構組織がしっかりしてる。ま、プレミアでバリバリやってる連中抜きの2軍やし、日本の方がやっぱり上やと思うけど。2連敗するほどのチームとも思えないなあ。でも、日本は引き分けでも予選リーグ通過が決まる。楽勝やね。多分・・・。

日本ユースのスタメンは、

    高原   永井  

       小笠原
本山  小野     酒井
       遠藤

  中田  手島  辻本

       南

またまた同じメンツ。な〜んで永井やねん!コラァ!同じメンバー好きやな、トルシエさん。稲本も復帰してるってのに出てないし。遠藤、そんなに存在感ないぞ。

前半。日本は相変わらず動きはいいんやけど中盤が作れない。イングランドのマークがきつくいんだろうけど、パスミス多い。特に小野はこの大会で最低の出来。フリーでもバンバンミスする。どうしたんや。なかなかチャンスが作れないよ〜。しかも永井、高原はいつもの調子でシュートハズしまくるし。変わり映えせんなああ。負けても知らんで〜。

すると、早くも前半30分も経たないうちにトルシエが動く。永井に変えて石川を入れ、動きのいい本山を1.5列目にあげる。何や〜?こんなに早く見切るんやったら今までの永井の引っ張りはなんやという感じ。しかしこの交代が大当たりで石川はいきなりフリーキックをぶち込んで日本先制。なははは。日本はこれで少しは落ち着いてボールを回せるようになる。と、ほどなく前半終了。

後半。立ち上がりいきなり小野が魅せる。酒井が中央に返したボールを受け、キーパーの位置をよく見てループ。これが決まって日本2点目。ビューチホー!前半終了間際に続いて後半立ち上がりのタイムリーな失点で、イングランドチームのやる気はいっぺんに消し飛んだ。相手の運動量ががくっと落ち、小野も息を吹き返した日本チームは面白いように球をつないで観客を沸かせる。雌雄は決した。最後は両軍とも疲れでサブサブのゲームを繰り広げたが、日本はイングランドに2−0の完勝。グループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。いや〜、よかったよかった〜。

今日は本山と南が優秀選手。本山はすばらしい身体のキレ。ええわ〜。もっと見せてくれ〜。南はいままでの試合がウソのような安定ぶり(ほんとは1回ヤバかったけど審判がファウル取ってくれたので助かった)。酒井は良かったけど、彼は3試合ともいいからね。トルシエ采配も今日は永井を早目に見切って大当たり。但し、稲本を結局出さなかったのが引っかかるが。2点リードなんやからちょっとだけでも出したら良かったと思うんやけど?やっぱり山本コーチの話とは裏腹にケガの具合が良くないのか?

さて、次の相手はポルトガルらしいけど。どんなチームなんか知らんからなんとも言えん。ここに勝ったら次は多分アルゼンチンか〜。ただ日本チームの調子はわずかづつながら下がってきてるように思うんで、試合までにコンディションをしっかり整えよう。で、稲本はいつ出るのよ?


4月10日

1999J1stステージ第6節
ガンバ0−2でサンフレッチェに(おそらく)完敗。

今日はニュースを全く見てないのでコメントできまへん。

アウェーで勝てんなあ〜。ホームは負けなしで今までとは逆の展開やないか。こりゃホームの勝利ボーナスが効きすぎとるな。アウェーでも勝利ボーナス出そうよ〜。


4月9日

1999ナイジェリアワールドユース選手権予選リーグ
日本ユース代表3−1アメリカユース代表
ホッ!!!

しかし、こないだの内容でダメで、この内容で勝ちでっか。思い通りにいかんねえ。

さて、緒戦はショッキングに負けた日本ユースだが、まだまだ望みはある。そのためにはアメリカ戦の勝利が絶対必要。ところがアメリカチームはこのグループ最弱との予想やったのがイングランドを撃破して一挙にくせ者的存在に。どうなる?!

で、試合は始まりましたがね。アメリカチーム、大したことない。一応日本のようにコレクティブなプレッシングサッカーを目指してるみたいやけど、いかんせん個人技がない。運動能力の高さには要注意ながら、チーム力は日本の方が上やろう。

それに対して、日本ユースのスタメンは、

    高原   永井 

       小笠原
本山  小野     酒井
       遠藤

  中田  手島  辻本

       南

緒戦と全く同じ。まあ、あれだけのサッカーしてんから別に変える必要もないか。稲本はいつになったら出てきてくれるの?しかし!日本は緒戦と違ってかなりのヘボサッカーを展開。パスミスの応酬だ〜!!!運動量とかみてもコンディションは悪く無さそうやのに、なぜ?!

お互いがエンジンがかからず、くすぶっていたところに日本にまず1点が入る。しかもオウンゴール。日本のシュートは全く枠に飛ばんのに、アメリカのDFのクリアボールがサイドネットにズバリ決まる。イヤミか、ほんま。

これで波に乗るかと思ったが、全く日本の調子は上がらない。バックラインの押し上げがあまりなく。ゾーンがのびてる。日本は相変わらずフリーでのパス回しがヘタなんで、そこからのミスでアメリカにチャンス、というシーンが何度もあった。と言ってもアメリカもかなりヘボなんで全然決められん。結局パスミスでマイボールをお互い交換しあうというかなりサムいゲームで前半は終わる。ゴール前のファウルがほとんどなかったことでも、スリリングな場面が全然なかったことを物語っている。

後半も同じ様な展開で始まったが、それに一石投じたのが高原のゴール。フリースローから相手のメークの緩さをついて決めたこの2点目で試合がやっと動き出す。しかもアメリカペースの方向に。

アメリカは3人の交代枠を全部使ってスクランブル。シンプルにどんどんゴールに運んでくるようになってきた。そうなるとまたDFラインがズルズルと下がってきて、日本はゴール前に釘付け。これ、前の試合と全く同じやないか〜!!!ヤババイ!!!!

右からのコーナーキック。南がさわれず、ルーズになったところアメリカが拾って日系4世の子が目の覚めるような鋭いシュート!これが入ってアメリカが一点返す。こら、デジャブか〜。負けた〜。

と、思ったが酒井が奪ったボールを小笠原決めてくれて3点目。何とか日本は逃げ切って勝ち点3。やれやれ〜。

今日はちょっと日本の出来が悪かったのであんまり手放しには喜べないね〜。次の試合はイングランドやけど油断はできんな。アジア大会のUAE戦でもそうやったけど、まだ勝ってないチームというのは意外と落とし穴。ましてサッカーの母国のプライドが全敗は許さんやろう。頼むで〜。

しかし、かなりサムい試合なのに結構客が入ってたなあ。日本チームの試合でなかったらオレはチャンネル変えてたぞ、きっと。で、トルシエさん、播戸出してよ〜!!今日の永井よりバンの方が落ちるってゆ〜の?選手交代も遅すぎ。南もやっぱハイボール怖い!


4月8日

ナビスコカップ1回戦第1戦
ガンバ大阪、アウェーで川崎Fに3−1先勝

ナビスコ杯、別にいらんなあ〜。いっそサテライトのチームトーナメントにしてしまえば?

といいつつガンバがTVに出てきたのでWOWOWで「川崎フロンターレ×ガンバ大阪」」を見る。まあ、勝つには勝ったけどど〜ってことない出来やったな。

稲本はもとより、小島、ダンブリーもいないし1軍半の状態やったんでしゃあないけど、結構危なかったぞ。フロンターレのフィニッシュがもうちょっと正確やったらいかれとったな。今日はリベロのツネもU21と違ってあんまりやったし。

今日のMVPは断然柳本。オレ、こいつの移籍が決まったときにいらんと言ってしまったが訂正せねばなるまい。相手の対面がもっさかったにしても、今日のクロスはことごとく絶品。髪型も直したみたいやし好感度大幅アップや!でも、今の髪型にするとアニマル悌団おさるみたいやけど。あ、あと、ピオトル。こっちもいい買い物したな。すげー献身的でええわ〜。あの位置やったらはっきりいって稲本よりいい。顔もおっさん臭いなあ、と思ってたけど今やサネッティそっくりに見えてくるから不思議!そんでもって、ドロブニャックはもう国に帰ってもらうか?

しかし、J参入戦でもそうやったけどフロンターレは詰めが甘い。今日も決めるべきところで決めないからこうなる。特に守備は全くダメ。すぐに立ったままボールを見てしまう。(不本意ながら)カウンターチームのガンバに対してあまりにも無策に攻め込みすぎ。ま、1回戦は楽勝で抜けそうやね、ガンバも。

ところで今日の「ディナモ・キエフ×バイエルン・ミュンヘン」を見たけど、ディナモのユニフォーム、今の日本代表のユニと殆ど一緒。ユーゴのユニとかもそうやけどなあ。アディダスのこういうところめちゃめちゃムカツク!!!なんで1国の代表のユニフォームをあんな既製品然としたデザインにするんや!あれじゃ高校大学のクラブのユニフォームと変わらんやないかぁ!!!!そんなに3本線入れたいか!!!アホゥ!!!!!JFAも間抜けちゃうか?あんなユニ突き返せよ。ドイツなんかアディダスでもちょっとオリジナルなユニやないか。こっちもソニークリエイティブにデザインさせろ!!!

ああ、炎のジャージよ、カムバック!!!


4月7日

ひっそりと昨日の回顧

案の定、「サッカーカフェ」は怒号が吹き荒れてたね。ま、オレも昨日の試合終了直後はあまりにも敗戦そのもののショックが大きくって血がたぎってところもあるけど、日本のやってたサッカーそのものは良かったよね。

パスミスはあったけど、まだ緒戦やし。組織的な動きはなかなか出来ていた。そりゃ負けたけど、じゃあカメルーンみたいなサッカーが日本に出来るっての?やっぱり日本のサッカーの形は昨日のやり方しかないと思う。またぞろトルシエ更迭や!とか言ってる人いるけど、今のチームを見てる限り、アジアユース当時の同チームに比べてかなり完成度が上がっている。これはトルシエの指導の賜物に他ならない。特にDFラインははるかにいい。いくらカメルーンがヤワかったといっても、金古、市川が消えたにも関わらずあれだけ安定していたのはオレにしてみれば意外だった。清雲の時はめちゃめちゃやったからなあ。トルシエの採用するフラット3は「異常な数の約束事がある」と手島が言ってたが、実はこれは非常に日本に向いていると思う。W杯での日本選手の談話にも伺えたことやけど、日本の選手は生真面目なんで約束事がどれだけ多くても1試合とおしで敢行できる。土壇場で突拍子も無いことをしないといけないFWと違って、DFはとにかく集中して機械の様に動いてればいいしね。これはトルシエはうまいことやってる。カメルーンに最後押し込まれまくったのは、むしろMFの運動量が落ちて中盤がガラガラになったことが大きい。いくらDFはきっちりやってたとしても、圧倒的に身体能力が高い相手に1対1の状態になったらそりゃシンドいわね。

FWに関しても昨日に関する限り、今の日本ユースが目指している攻めはかなり出来たと思うよ。決定機どれだけあった?監督の仕事は決定機をどれだけ作るかであって、そこから先決められるかどうかは選手自身の問題やと思うけど。PKの蹴り方とか教える監督いないっしょ?だから日本チームの育成は今のままでいい。後は選手たちのメンタル面の成長を待ちたいね。

試合の日程も詰まってるし、これからはいかにして体力の消耗を避けつつプレスをかけていくかってのが大事になってくるね。カメルーン戦のような急速なスピードダウンは堪忍やで。そんで、誰が何というおうと永井より播戸を推すよ、ボクは!!!


4月6日

1999ナイジェリアワールドユース選手権予選リーグ
日本ユース代表、
カメルーンユース代表にまさかの逆転負け〜。
うがあああああああ!!!!

開催国ナイジェリアの治安・衛生問題や、日本代表選手選考でのトルシエとJFAとの間のすれ違いなど、色々ゴタゴタはあったが、ついにワールドユース開幕。緒戦はトップチームはかなりの強豪のカメルーン。さて、大事なファーストゲーム。どんな結果になってるのやら。

試合前のオレの予想では、準ホームチームのカメルーンが地の利を生かして攻め込み、日本は組織で守ってカウンターで少ないチャンスをものにするという感じでは?と思っていた。

ところが!カメルーンユースがめちゃ弱!!いくら欧州組が不参加といってもひどすぎる。解説の清雲さんが「エムボマがゴロゴロいるようなチーム」と言っていたが、まさにその通り。悪い意味で。どいつもこいつも自分の目の前にボールがこないと全く動かない。組織も何もあったモンじゃない。そもそもここの監督は「マーク」とか教えてるの?ちょっとしたフリーランニングですぐに相手をハズしてしまう。アジアユースの上位チームの方がよっぽど強い。こんなチームに負けたら恥やで!

と言うわけで対する我が日本ユース代表は、

    高原   永井

        小笠原
本山  小野      酒井
       遠藤

  中田  手島  辻本

       南

こんな感じやったかな?3−5−2の布陣。トルシエ体制になってからの初のガチンコ試合。稲本は結局使えずベンチ。お馴染みフラット3に小笠原と小野のダブルの司令塔。高原のコンビはオレ期待の播戸ではなくカールスルーエ永井。

チームとしてのコンディションはまあまあか。緒戦やし、その割にはよかったかな。しかし、カメルーンがあまりにもダルダルなので前半10分以降完全なハーフコートゲーム。小野が素晴らしいラストパスをバンバン通し、次々に決定機。それに加えて甘いなかでも更に甘いカメルーンのサイドの守備を付いて本山、酒井が裏に抜けまくり。なんや、これ。J1とJ2の試合かっつーの。ところが、やっぱり出た。この決定機をことごとく逃す日本のツートップ。特に高原はもう十八番。今日も前半だけで3点はハズしたな。ストレスがたまる〜。圧倒的に攻めても結局無得点で前半終了。感じ悪いことこの上ない。

しかし後半早々に糞詰まりが解消。酒井が左ゴールライン際で粘ってフリーに。そこから注意深く出されたセンタリングを高原がヘッドでゴール!こんだけハズしても結局決めるのがこいつのいかんともしがたいところ。押して押してのやっとの1点なんで感じがいい。これで勝った、とこの時は思った。

カメルーンは控えのFWをみんな出してスクランブル体制。苦し紛れ、と思われた策だったが、気温30度を楽々越えるなか日本の方に疲れが来ていた。中盤がかなり開き始めていた。そうなると、組織では負けても個人の身体能力では勝るカメルーンに1対1の状況での対応を余儀なくされる。これは苦しい。カメルーンはフリーでボールを持ったら直線的にゴール一直線。どんどん放り込んでくる。ガサのない日本が一番苦手とするやり方。ヤババイ!!!!!

ふっと放り込まれたボールにDFとゴールキーパーが連携ミスで頭の上を通してしまい、カメルーンに同点ゴールが生まれた時点で完全に彼我の形成は逆転。前半はシエスタしていたカメルーンは俄然パワフル。日本はひたすら押し込まれ、疲れからどんどん引いてしまって最後は深い位置からのクロスに足が止まってしまい2点目を失う。ロスタイムに日本はこの試合、何度目かわからない決定機を迎えるがやはり決められず試合終了。緒戦はトラウマの残りそうな敗戦となった。

ま、言うまでもないけど今日の試合の敗因は前半無得点に尽きるね。全世代の日本代表に蔓延する「中山病(ゴールに持ち込むまでは最高の動きをしながらシュートミス)」は既に末期的状況。でもこんなんどうしようもないよね〜。今日の日本の攻めは相手が相手だけに本当に見事だった。変幻自在といっていい。でも決められなきゃあね・・・。監督のせいじゃないよ、こんなの。

ま、言いたかないけど、高原には一番がっかりした。次は頑張ってくれよ。あと、南。ハイボールの処理が相変わらず怖い。同点ゴールの場面もDFが競ってるのに何で出ていく?頑張れ〜。

でも、今日は日本チームは全体に良かったよ。試合に負けただけで。ふう、痛すぎる・・・。稲本〜!!!


4月3日

1999J1stステージ第5節
ガンバ2−1でヴィッセル撃破!

ガンバ、勝ちましたね!これで3勝2敗。今のところ予想以上にいい調子や。小島様々ですわ。次ガンバのユニを買うときは背番号は11やで。ピオトルもええ買い物やったなあ。さて、次の相手は広島か・・・。強敵やなあ。

しかし、柳沢といい城といい、リーグ戦やとなぜにあそこまで活躍するのか?代表と違いすぎる。代表ではフィットしてないのか、それともJのディフェンダーがよっぽど駄目なのか。でも韓国の連中が結構Jで止められてることを考えると前者のような気がするなあ。代表にはやっぱり問題があるね・・・。なんでじゃろか?