サッカー日記02
(1998.12)


12月18日

アズーリ×世界選抜観戦記

え〜、昨日は夜なべしてイタリアサッカー協会100周年lか何かのイベントである「イタリア代表×世界選抜」を見た。
今日はその実況中継を。ま、前半だけのゲームだったが。

テレビを点けるとWOWOWも今日は特番扱いで解説者は二人。「ワンサイド中田解説」信藤さんと「中山ヒデ顔」粕谷さん。そして実況は「データオタク」岩佐アナ。しかし、現地のスタディオオリンピコは半分程度の入り。何なんだこの温度差。ま、イタリア人にしてみたら、セリエのゲームで日常的に見られるメンツだから午後9時からなんか見てられるか、と言うことなんだろう。贅沢やで、クソ!!じゃあ長居でやれ!

めちゃめちゃかったるいセレモニーが続いた後、ようやく試合開始。
俺、実はゾフが監督になってからのアズーリは初観戦。見たところ3ラインの4−4−2でスタメンはGKに「大工」ペルッツィ。DFはストッパーに「1対1最強」カンナバロと「病み上がりマン」ネスタ。SBは左がキャプテン「貴公子」マルディーニ、右は「帰ってきたシャレ男」パヌッチ。で、MFは左から「ジモティ」ディフランチェスコ、「万年チェリーボーイ」アルベルティーニ、「アズーリのトム・クルーズ」ディノ・バッジョ、「右の平野」フゼール、で、FWに「ルックスお先にワールドクラス」インザーギと「可愛い名前のニューフェース」トッティ。

んで対する世界選抜のスタメンはGK「遂に対戦相手に左遷」パリューカ、3バックに「アイアンマン」イエロ、「中田はセリエで思い知れ」ゼ・マリア、「誰!?」ニャティ。中盤は4人、「地味すぎるライカールト」ヴィンテルに「世界で一番モテるハゲ」ジダン、「ポルトガルのキノコの山」ルイ・コスタ、「セレソンの草刈正雄」ドゥンガ。3トップに「世界最優秀ねずみ男」ロナウド、「UFOゴール」ウェア、そして「カニージャ、レドンドよりは先にハゲませんように!」バティストゥータ。

立ち上がりはイタリアペース。お祭りとはいえ代表のゲームである以上そこそこの内容を残さないとダメ。結構プレッシャーをかけてくるぞ。中盤の真ん中の2人がボランチタイプなのでいわゆるゲームメーカー不在。しかし、これはアズーリはずっとそうなの。しかし今のチームはそれを割り切っていて、真ん中はシンプルにサバいて、サイドからのアーリークロスを自慢のFW達が決めるという形が基本みたい。んで真ん中でタメを作りたいときはトッティが下がってきてちょこっと小技を入れる。これがなかなかいいんだ。アルベルティーニから早めに出たクロスにインザーギが飛び出してボレーで決めた1点目は今のイタリアの典型ゴールで綺麗だった。トッティ、インザーギの2トップはかなり好調で相手が急造DFなのをいいことにバシバシチャンスを作り出す。ま、W杯の抽選会の時と違って片一方はパーマネントなチームなんで、相手はなんぼスゲーメンツであってもイタリアは間違いなく勝つだろうと思っていた。

ところがそこから世界選抜が立て続けに2点をとって逆転。うおおおお。
タレントが揃っていたらこの程度はいつでもできるよ、ということなんですかねえ。何しろジダン、ルイコスタの世界最高のお膳立てマンにロナウド、バティのこれまた世界最高のお料理隊。もう鉄壁アズーリDFも裏つかれまくり。特にロナウドすごい。あれで全然完調じゃないんだからなあ。前の二人だけのハーモニーだけで相手崩せるんだから楽だよ、ホント。1点目はジダンからズバッと決まったパスをバティがニアの天井にゲッフウ!と鳥肌もんのゴール。んで2点目はヴィンテルから左サイド飛び出したロナウド、そこからの緩いセンタリングをキーパーとクロスしたバティが(偶然の)スルー、そこへ飛び込んできたウェアが押し込んだ。もうネームバリューの1点や。

しかし、アズーリもすぐさま反撃。またまたアルベルティーニのクロスにディフランチェスコがドヤ〜っとねじ込んで決めた。さらにまたまたまたアルベルティーニから右サイドにサイドチェンジされたボールをフゼールがビューティフルミドルで串刺しで逆転。イタリアの整理されたスピーディな攻撃と、大砲たちがインプロヴィゼーションでどかんどかんと押してくる世界選抜。この辺はもうスバラしいゲームだった。いや〜起きてて良かった。

・・・しかし、試合は実質ここで終了。後半になると両チームともメンバー総替え。何だこりゃのメッチャクチャ。ゾフさん、テストしたいんかしらんけど、全員変えてどうすんの?オプションの確認じゃないのか?しかし、それを上回るのは世界選抜。そもそもDF登録の選手をほとんど入れてないんで前半からイエロがストッパーみたいなことやってたけど、後半になるとイエロもドゥンガも下がっちゃってもうボトム無しのだだもれ状態。なにしろウェアが最終ラインやってたぐらいだからなあ。今日のウェアは前から後ろまで全部やってた。中盤もFWばっかり。攻撃を終わらせるヒトばっかりで始めるヒトがいなくなったんで、ペナルティエリアでやるべき事をハーフウェイでやっとった。中田が真ん中にいればちょっとは違ったんだろうけど、彼は左のWBを淡々とやっていた。

こんな状態の世界選抜相手だから、メンバー総替えでも代表チームのアズーリ。キエーザが後半だけのハットトリックを決めてあっさり勝利。スタジアムもあんまり盛り上がるわけでもなく、後半グダグダのゲームは終わった。

イタリアはまあ、こんなもんなんじゃないの?良かったよ。相手が相手だけに6点取っても大して自慢にもならんけどチェザーレの頃よりかなりポジティブなサッカーをしていると思う。ただ実力的には足りていても、ちょっとチームに「顔」が足りない。このままのメンバーやと強豪と当たったときにどうだろうね。デルピエロともう一人ぐらいいるね。デルピエロ、ビエリが復帰してトッティが順調に成長したら欧州選手権はベスト4(根拠無し)。中盤にひとり求心力のあるやつが現れたらさらに倍。

ああ、眠た。前半でやめときゃ良かった。


12月15日

増島みどりさんの「6月の軌跡 ’98フランスW杯日本代表39人全証言」を買う。
圧倒的な素晴らしさに絶句。
日本中の熱狂したイベントの当事者達が自ら語る大会中の苦悩、不安、葛藤、そして感動。
何の粉飾もない言葉に胸が無性に苦しくなる。うううう。

これはみんな買った方がいいと思う。
この本一冊でサッカーに対する造詣が倍増するよ。
全く増島さんの取材能力はスゴイよ。


12月14日

ガンバ in 天皇杯

もう日付が変わってしまったが、天皇杯にガンバがいよいよ登場。相手はモンテディオ山形。
と言うのに、私は後半開始まで寝てました。不覚。
まあ、でも負けんだろうという思いが俺をそうさせたに違いないのだ。で、TVをつけると、

1点ビハインドやないかい!!!! 何をやっとるんや、と思って見てみるとこれが全然いいサッカーしている。どうも前半ボロボロだったのでクルプニあたりが下がって、後半播戸と稲本、宮本が入ったらしい。U21の連中、今朝日本に着いたばっかりだろう。ムチャするなあ。後の連中、どんだけ頼りないねん。と憤慨。

個人の力はモンテよっか断然上なんでゲームは完全にガンバが制圧。特に廣長がめちゃめちゃ調子良く、前の方の選手スピード絶対値が高いおかげ(パススピードは遅いんだけどね・・・)でDF裏にバシバシ抜けて、チャンス連発!ところが!!!小島ぁ〜!こいつが何をやってんだか、もう外しまくり!ガンバ一の決定率を誇る彼が今日は超ブレーキ。何しろPKまで外したんだから〜。

という訳で圧倒的に攻めながら、点は一向に入らず悪い雰囲気が漂いまくる中、やりました!左スペースにズバッと抜けた播戸からスルデエセンタリング。これを稲本が見事なアウトのトラップで前に落としたところに飛び込んできたのは廣長!ようやく同点〜。今日活躍していた3人が決めたところで悪いムードは一掃。守り疲れのモンテから勝ち越し点は時間の問題だ。やれやれ〜、負けると思ったぜ。

と!俺のようにガンバのメンバーが思ったのか。直後にモンテがゴール!!!!あああああああ????何だよ〜〜。モンテは別人のように元気になり、ほどなく試合終了。2−1でモンテディオ山形が勝利。

・・・・・・どアホウ!!!!!!


12月11日

アジア大会2次リーグ(3)
UAEに完敗で予選敗退。

負けました!今日はもう完敗!プレーも最悪!

UAEはまあ弱かろうと思っていたが、なかなか強い。確かに破壊力はないものの、実にねばり強い守備。点差以上に余裕の試合運び。勝ち点0のチームなのになあ。

しかし今日の日本代表なら、どことやってもダメだったよ!そもそもどういうつもりで今日の試合に臨んでいたのか訊きたい。日本が自力で決勝Tに進むためには4点差以上の勝利が求められていたはず。つまり今日はキックオフの時点で3点ビハインドのつもりでやらなくてはならなかったはず。早いうちに日本が押し込んで押し込んで、未だ未勝利のUEAの戦意を完全に奪ってしまって、後半に大量点。これが理想。それがなんや、あの前半!な〜にをチンタラチンタラボールキープしとるんや!逆にUAEが落ち着いてしまったわい!キーパーが川口能活やったら、前半10分でぶち切れてハーフウェイまで飛び出して来よるぞ。トルシエもどういう指示したんだか。

なんしかシュートを打たなさすぎる。ゴルフじゃないけどネバーアップネバーイン、シュート打たないと点は永遠に入らんのよ。ペナルティエリアまでも行かないからなあ。早野さんもちょっと言ってたけど、みんな「ゴール」をいう結果を無視して、「球回し」というプロセスに拘泥しすぎる。どれだけ華麗に球回ししてもさあ〜。「う〜ん、このパスさばきは1点に値しますねえ〜」とかそんなんないんやから。その肝心の中盤も今日はミス多すぎる。クウェート戦の変身ぶりにも驚いたが、2日でまたここまで落ちるのもビックリや。立木の間を通して行くんじゃないんだから、ちょっとは動けっての。小野も俊輔も明神も、稲本ですら何の策もなくただボールをやり取りしてるだけ。FWはもう何の期待もしてないから何の感慨もなかったけどね。それにしてもヒデーよ。ま、必然の負けですねえ、今日は。

で、日本代表のアジア大会は終わった。今回の評価は「組織的なプレスでボール奪取はできるが、攻めに回ったときに中盤から先にいかない。攻め手が不足している。」・・・・っていつもと一緒やあ!選手・スタッフは変わってもなんら根本は変わっとらんわああ!!!!トルシエさん、色々厳しい練習をしてるみたいだけど、攻撃のやり方をどうやるかは指導したんかなあ。ま、やってるんだろうけど。ホント、ちょっと真ん中が堅い相手だともう沈黙してしまう。フル代表でもしばしば問題になっている「攻撃の約束事が決まってない」ということなんだ。そばにいるヒトに渡す。ちょうど上がってきたからそいつにボール預ける。こんなことの繰り返し。ちょんちょんとサイドで回して相手を引きつけ、大きくサイドチェンジ、そして真ん中に選手飛び出すみたいな単純なことを正確に繰り返すこと、もできない。オプションを色々用意しとけよ〜。今日の試合でもいつまでもパスを回しながら何かが起きるのを待っている。なんだなんだなんだ〜。スキル持ってんだろ〜。バカ〜。
(ちょっと試合直後でまだ血がたぎっとる)。

後味悪すぎるけど、一応大会で印象に残った選手を言うと、稲本はまあ当然として、宮本を始めとするDF陣は良かった。フラット3はアジアでは通用する、と思う。攻撃陣ではタテタテの広山ね(出場時間短いけど)。あと山下の強運さ(出場時間短いけど)。逆に「何だかなあ」の連中は、WBを含めた攻撃陣のほとんど。福田も高原も後を引きそうな悪いプレーぶり。小野は今回敗退の戦犯扱いされそう。 中村は判断が遅すぎる。市川も明神も石井も全く自分らしさを発揮できず。この後オリンピックを経て何人が2002年に生き残るのだろうね。俺は3割と見た!つまり5、6人ぐらいかな。イナモ、宮本ぜひ残ってや!

さあ、気分を切り替えてこれからは天皇杯。GO!ガンバ〜!!


12月9日

アジア大会2次リーグ(2)
クウェートに初めての勝利!

え〜、今日のゲーム。はっきりいって現日本代表U21のベストゲーム。
最初の5分で「今日は違う」と思ったよ。

まず、相手のクウェート。俺は2次リーグ最強はここだと思っていた。実際にゲームは見ていないが日本が最も苦手な個人技に長けたカウンターチーム。UAEを5−0で粉砕して意気揚々とここに来ている。で、試合を通して見た印象は「ま、強いか」ぐらいの強さ。 想像通り正確なミドルパスをバシバシつないでシンプルにゴールまで運んでくる。ただし今日はシュートが枠に全然飛んでこない。その分畏怖を感じるほどの格差は日本との間になかった。とはいえ、昨日までの日本だったら完敗していたよ。

そして日本チーム。チェ・ヨンスに「日本チームはガキばっかりや」とまで言われた韓国戦。惨敗でいい加減目が醒めたか、今日の日本代表は全く別のチームに変わっていた。一つ一つのプレーに心が入るようになり、つまらないパスミスやトラップミスは皆無。圧倒的に増えた運動量で中盤をファンタスティックに制圧。何とフィジカルでも全く負けていなかった。特にこの大会のワーストプレーヤー筆頭の小野がめちゃめちゃに切れていた。ま、彼に限らず今日は特にMVPを決める必要が無いほど全員が素晴らしい動きで積極的、能動的にゲームに参加していた。クウェートがある程度引き気味でやっていたこともあるが、ゲームは意外なほどに日本が押し込んで前半終了。

しかし、いいゲームをしても点が入らないと勝てない。しかも後半、先に失点を食らった。クウェートのカウンターはオフサイドで何度も撃墜していたが、ふとマークが甘くなり相手の見事なセンタリング&ゴール。ありゃ。でも、クウェート相手だから1点ぐらいは仕様がないでしょ。しかもハイリスクなシステムを日本はとってるんだから。覚悟の上、覚悟の上。2点取ればいい。

ところが今日の日本チームは相変わらずFWがMF化してしまって、中盤でひたすらボールを華麗にキープし続けるだけでシュートが全く打てないという例のパターン。なまじ調子がいいだけにキープできるのが拍車をかけていた。しかし、トルシエは後半、チームのてこ入れを計っていた。調子の戻った小野を敢えて下げて広山を入れたのは、中盤の球回しをもっとシンプルにするという意図があったのだろう。この交代で日本のトップの最前線での出入りが活発になる。初先発の山下もいい働きしてトルシエ采配は的確だった。広山から山下へ早めに入れたセンタリングがバシッとあって同点。前半より縦の動きが増えて相手にプレッシャーがかかるようになったのか、その直ぐ後にクウェートDFのアホなファウルで日本にPK、これを中村が怖いくらいに平然と決め逆転。
実はこの後、あんまりにもドキドキしたんでチャンネルを変えてしまった。

数分後。日本は勝っていた。今日のMVPは全員。小野より広山とか、古賀より山口とか言うな。今日は誰が出ても活躍できる、そんなムードが日本にあった。ま、トルシエ采配見事!ということ。それにしても韓国戦は何だったんだ。とてつもない凡戦直後の快勝。さて、どっちが本当の日本代表か。それは明後日のお楽しみ。

最後に・・・。ここで予言しておこう。稲本くん、君は2002年には代表で最も重要な存在になれると出ておるぞ!!この予言の的中率は本日の時点で99.9999%。これはアトランタオリンピック直前の前園真聖と同じ数字であります。がんばれ!バイオレンス・トッチャンボウヤ!


12月7日

アジア大会2次リーグ(1)
韓国に惨敗・・・。

韓国に2−0で負け。俺が今まで見た全ての日韓戦のなかでもっとも一方的なゲーム。もう全てにおいて負けていたので、コメントのしようがない。何だかなあ。でもDFはあんなもんだよ。実力や経験を考えたら良くやってたんじゃない?確かにミスも多かったけど、現チームで初めての強豪相手だったことを思うとしょうがない。それより今日はもう前の連中がひどすぎた。もう語る気もおきん。稲本だけは「マシ」だったと言っておこうか。

やっぱり同世代だけでチームを組むとチームの統率という点で問題があるね。全員が同じリズムになってしまう。それがA代表を交えている韓国との最大の差。例えば日本に井原1人がいれば、実力的にはそれほど変わらなくてもチームに芯ができると思う。今日、後半立ち上がりに1点くらってから信じられないくらいにチームが失速したのはやっぱりチームに芯が無いからだ。宮本じゃダメなんだよな。闘争心をかき立てる存在として一番頼りになる稲本は年少だし。あ〜あ、あと2試合、かなり苦しいぞ、こりゃ。


12月4日

アジア大会1次リーグ(2)

昨日のインド戦1−0で勝ち。ま、ちょっとは良くなっていたんじゃないの?少なくともパスを受ける動きとか、球際の寄せは緒戦よりは大分精力的だった。インドは強くも弱くもないってぐらいだったけど、決定的な場面は1回だけ。際どいのは点差だけではっきりいって楽勝。苦戦なんてもんじゃない。

でも何か釈然としないねえ。守備はともかく攻撃陣の調子がちっとも上がってこない。2トップと小野がもうちょっと息が合っていたらインドぐらいの相手なら木っ端みじんにできたのに。あれだけどんづまりの攻撃を続けてたらそりゃ疲れも出るだろうよ。ヤナギ〜!
若いチームだからその場のノリってのが大いにチーム状態に影響すると思うんだよね。俺は日本代表は普通なら8強。最高に良くってベスト4と思っていたんだけど、今の状態だったら2次リーグ突破もダメかなあ。とりあえず2次リーグの最初の相手が予想外の韓国みたいなんで、この試合の勝敗次第で今大会の成績が大きく変わるだろう。韓国を丸呑みできたらかなりのとこまでいけると思うけど・・・・。ま、注目だね。

TVでバルセロナ×マン・ユナイテッドの試合を見たけど、ま〜恐ろしいね。俺は最近試合見るときはトラップばっかり見てるんだけど、もうスゴいとしか言いようがない。あのボールコントロールがあってこそのハイパワー&スピードサッカー。日本もいつかあのレベルになるんだろうか。フィジカルとかマリーシアとかはともかく、トラップは人種・文化・環境あんまり関係ないだろう。少年たち、がんばれよ〜。


12月1日

アジア大会1次リーグ(1)

アジア大会第1次予選の緒戦、対ネパール戦は5−0。
日本代表のパフォーマンスは最悪でした。でもまあ、さもありなんですわ。気温は30度越えてるし、1日置いてまた試合やし、相手は調整にもならんようなレベルですから。1点取ったらもう勝ちなのに、その1点が楽々入ったんだから、そりゃ省エネするでしょうよ。まあ、早野さんの気持ちもわかるけどね。確かにもっとしゃんとせいとは思うけど、フィールド上に立っていてチームメイトに「おい、お前らもっと走れ!やる気あんのか」と言えるような生真面目な連中でもないやろ。だってあれだけダルダルでも大差で勝てるんだからモチベーション上げようがないよ。トルシエさんが「最初の10分MAXで、あと寝ててもいい」とかいったらもちょっとマシなゲームも見られたかもね。ま、次の試合終わったらちょっと休みだから、インド戦はもうちょっと運動量あげられるでしょ。あ、稲本くん1アシスト2ゴール。大活躍。

上の試合があんまり退屈だったんで、トヨタカップに乗り換えた。なにしろこっちは最高レベルのステイタスを持つ試合だから選手の気合いはバリバリ。
トヨタカップって毎年「直前来日の強行日程欧州スター軍団がやる気満々の無名選手ばっかり南米チームに大苦戦」っていう構図なんだけど、今年もそう。押されてるように見えて、南米の連中というのはホント抜け目ない。どの選手もかなりの個人技を持ってるし、なにより「フットボール」を知ってるという感じ。無名の選手でも歴史を感じる。日本人もテクニックだけなら相当のレベルを持っている選手がいるけど、テクニックを超えた部分、ゲーム勘というか嗅覚はまだまだなんだろうな。俺もはっきりと説明できないけど。
それでもレアルは圧倒的な火器で粉砕してしまった。ホントにあれだけのメンバーでよく空中分解しないもんだ。最低限の団体行動があるだけで圧倒的なチームになるんだけど、スター軍団はそれが難しいから。監督は大変だろうなあ。ラウールがいい仕事したのは失礼ながら意外な感じ。なんか、ここ一番弱い印象があったからね。 しかし、かなり重要な試合にもかかわらず両チームとも最終ラインがバタバタになってる場面多かったけど、リスクマネジメントはどうなっとるんだろうね。